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日本vsカナダ 試合前日のザッケローニ監督会見要旨

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 カタールのドーハで合宿中の日本代表は21日、試合会場のハリファスタジアムで公式練習を行い、練習後にアルベルト・ザッケローニ監督が公式会見を行った。

以下、ザッケローニ監督の会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「ヨルダンとの重要な一戦に向けて、この試合が唯一のテストマッチとなる。公式戦よりも交代の枚数を多く使えるので、明日はそれを最大限に使って、多くの選手のコンディションの把握に努めたい。ヨルダンとの重要な試合を考えると、コンディションのいい選手を使わないといけない。カナダについては、システムはヨルダンと似通っているところがあるので、明日の試合からヨルダン戦を想定し、攻守において確認したいところ、突きたいところを出していきたい。明日のゲームのメインな目標は選手のコンディションの情報をできるだけ多く収集すること。その流れでだれがヨルダン戦に出るのにふさわしいか、だれが戦えるのかを確認したい。選手たちのコンディションは現時点で非常にいいと感じているので、明日の試合は彼らの集中力によって変わってくると思う」

―トップ下でだれを起用する考えか? ヨルダンとカナダのどこが似ているのか?
「2つ目の質問からだが、選手の特徴はもちろん大きく違うが、システムには似ているところがある。消してくるスペース、空けてくれるスペースが共通していると思う。あくまで似ている基準というのはそこで、ヨルダンに関してはモチベーション、集中力が違うので、違った試合になってくるとは思う。トップ下の選手にだれを使うかについては、明日発表する。明日のスタメンは決めているが、選手は明日のゲーム前に知ることが正しいと思っている。選手たちはまだ明日のスタメンは知らない」

―カナダ戦、ヨルダン戦で、試合内容がどうだったら試合が終わって笑っていられるか?
「カナダ戦に関してはヨルダン戦への準備もある。11月の公式戦から親善試合を挟んでというところで、チームのコンセプトがいかに浸透しているか、チームのやり方をいかに覚えているかを確認したい。それを単純に出すだけでなく、どういったスピードで、どういった精度で出すのかを重点的に見ていきたい。重要な公式戦の前にテストマッチが組まれるのは大切。代表チームとして3か月ぐらいやっていない。選手は各々のクラブで違った役割、それぞれのタスクがあり、違った動きをそれぞれの監督から求められているが、こういう機会があることで代表でのやり方、動きを確認できるのはいいことだと思う。例を出すと、昨日の練習で、ある選手に対し、ある状況のところでサイドに開いてほしい、幅を出してほしいという要求を出した。その選手はどんどん中に入ってきてしまうが、それは彼のチームではその状況では中に入ってきてほしいと言われているから。ただ、それがこのチームでは幅を出すんだという違いがあった」

―今野は難しいと思うが、清武、栗原をカナダ戦で起用する考えは?
「今野に関しては明日の試合は難しいのではないかと思っている。このあと今野、栗原、清武の状態についてはドクターと確認したい。清武、栗原は今日の練習に完全に合流しているので、明日の朝に彼らの状態をチェックして、最終的にドクターと判断していきたい。明日の朝、起きた段階で問題がなければ、当然、試合にも出られる選手として検討していく」

―ヨルダン戦に向けて新たに確認したいことはあるか?
「新しい戦術、新しいことはない。追加する時間がないので、11月のオマーン戦までにやってきたことがベースになる。新しいオプション、戦術を追加する予定はない。どういったプレーをするべきなのか、攻めの形、チームのコンセプトがなんなのか、チームに情報はインプットしてきたので、それがいかにできるか。相手によってどこのスペースを使うのか、微調整はしていくが、基本的にやりたいコンセプトは変わらない」

―選手によっては明日の試合で自分をアピールしたいと思う選手もいると思うが、チームに影響は?
「まったくその心配はない。アピールしたい気持ちはポジティブなことしか運ばない。チーム内の競争はチームの成長を促すと考えている」

(取材・文 西山紘平)

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