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ハーフナーが実感する“変化”、きっかけは監督の言葉

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 チームでの好調を代表につなげる。日本代表FWハーフナー・マイク(フィテッセ)は22日のカナダ戦、26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦を控え、「しっかりボールをおさめるのが1トップの役割。あとはゴール前で点を入れることが大事」と意気込みを語った。

 FW前田遼一(磐田)とのポジション争い。ザックジャパンでの実績は前田が一歩リードしているが、クラブでの好調ぶりはハーフナーが上回っている。前田がJ開幕3試合で無得点に終わっているのに対し、ハーフナーは最近5試合で3得点2アシストを記録。うち4試合がフル出場と、チームの5連勝に大きく貢献した。

「フル出場の機会が増えて、コンディションはいいと思う。結果が付いてきて、自信も付いたきた。それは代表でも生かせると思うし、戦う気持ちが強くなった」

 ハーフナー自身が感じる“変化”のきっかけは指揮官のゲキだった。今季からフィテッセを率いるフレット・ルッテン監督に言われた「激しさが足りない」との言葉は重く響いた。「当たり前のことかもしれないけど、自分にはそこが足りなかった。試合の中でガッツを出せるようになった」。内に秘めた闘志ではなく、ピッチの上で見せる闘争心。気持ちを前面に出してプレーすることで結果にもつながり、一皮むけたことを実感している。

「そこは世界相手に戦うのに必要なことだと思うし、もっと意識してやっていきたい。フィテッセではFWだけじゃなくて、複数のポジションをやっている。それはサッカー人生でプラスになっているし、代表でFWをやるときにも生きると思う」

 カナダ戦後はW杯出場が懸かったヨルダン戦が待っている。「今のところ(代表に)まったく貢献できてない。日本のW杯出場に少しでも貢献したい」。オランダに渡って1年余り。日本をW杯に導くゴールを決めることで、自分自身の成長を証明するつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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