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日本vsカナダ 試合前日の選手コメント

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 カタールのドーハで合宿中の日本代表は21日、試合会場のハリファスタジアムで公式練習を行い、カナダ戦に向けて最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
「練習は攻守の部分の確認をした」
―全体練習後に個人練習で体を動かしていたが?
「刺激を与えたというか、試合に出るか出ないだったので、刺激を与えないといけないと思って。自分でリクエストした? はい」
―カナダ戦はどのような狙いでやる?
「正直言ってカナダのスカウティングはしていないし、どんな選手がいるかも分からない。ヨルダン戦に向けての確認だと思う。勝敗もそうだけど、中身が大切。どれだけチームとして攻守においてよいサッカーをできるか。ヨルダン戦に向けて確認していきたい」
―確認ポイントは?
「まず守備ではしっかりとコンパクトに守って、高いラインから守備をしていきたいと思う。もちろん無失点がベスト。でも、それよりも攻撃。アウェーという難しい戦いでチャンスをいかにしっかりとものにするか。それは練習でいくらやってもできないことで、試合の中で上げていくもの。明日の試合は大事になる。ケガ人がいたり、(本田)圭佑がいない中でも、出ているメンバーでいい形をつくっていければ自信になる。良い形でヨルダン戦に向かっていけるようにしたい」
―中村憲剛との関係はどういう距離感がいい?
「近い距離の方が良さを出せるし、良い距離感で、一回じゃなく、分厚い攻撃をチームとしてやれればいい。ルーニーとのように? はい、そう頑張ります」
―試合に出る出ないという調整は今までしたことがなかったこと。自分でトレーニングをすることが多くなったのか?
「準備をして、しっかり自分にできるところをやるだけだし、コンディションを見ながらやっている。感覚で足りないと思ったらやります」
―試合前に追い込んだのは?
「追い込むというほどではないし、ちょっと上げすぎくらいが僕はいい。メンタルは今日から上げていく。僕は試合前日から上げていくので。イメージというより、頭の中で上げていく感じです」

●MF乾貴士(フランクフルト)
「チームとしてやらないといけないことはある。そこはしっかり仕上がり具合を見ていかないといけないと思います。あとは、自分にとっては本当にアピールの場。ここにいられるようにするには、出たときにしっかり結果を残したいし、アピールしなければいけない。今回は今までで一番そう意識している」
―左サイドで出るとして、トップ下は香川になるか、憲剛になるか。やり方はどう変わる?
「どういうプレーをするかというイメージは相手にもよるし、試合をしながらでないと、なかなか分からない。でもトップ下が真司ならいつもどおりやればいいし、不安はない。試合に入ってからでもすぐにできる(合わせられる)と思う。あいつの動きは常に見ながらやろうと思う。あいつとは本当にやりやすい。代表はやりやすい選手ばかりだけど、あいつは特にやりやすい」
―憲剛なら?
「憲剛さんがトップ下なら、走ればスルーパスが出てくるので信じて走りたい。ワンツーも出してくれる。そんなに変わりはないけど、真司より、裏に飛び出す回数を多くしないといけないと思う。代表に来ている選手は本当にやりやすい選手ばかりなので、楽しくやらせてもらっています」
―左サイドと言えばライバルは香川でもあるが、自分の良さ、特長はどういうところ?
「左サイドはフランクフルトでもやっているのでいつもどおりのポジション。役割はフランクフルトとは違うけど、外に張って、というのは同じなのでやりにくさはない。自分は自分の良さを出せればいいと思う。真司は中に入りたがるやり方だし、それがあいつの特徴。自分もそうだげど、自分は(サイドに)張っても、ドリブルだったり、そこからのコンビネーションがある。違いを見せられたらいいと思う」
―香川選手は「乾の方が僕より左サイドでの形がある」と言っていたが?
「どうですかね。そんなことはないと思いますよ。あいつはあいつですごいプレイヤーなので、こっちが参考にすることが多い。ましてや今は全然自分にはかなわないことばかりだと思う。しっかりそのあたりを見ながら、勉強して吸収して帰りたいと思う」
―セレッソ時代、W杯について話したりは?
「そんなないです。そんな話は特にしていないので」
―カナダ戦で勢いに乗って、ヨルダン戦でゴールを決めたい? 自分が決めたいという気持ちがある?
「そういうのはないです。ヨルダン戦は大勝したいので、前回のようにオカちゃん(岡崎)が決めて1-0で勝つというのではなく、大勝したい。ホームのように6-0とかで勝って、気持ち良くみんなで喜びたいので。でも試合に出ればゴールが一番。頑張ります」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
―ヨルダン戦は勝てばW杯出場が決まる試合だが?
「今のところ(代表に)まったく貢献できてない。日本のW杯出場に少しでも貢献したい」
―役割はクラブチームとも違う?
「しっかりボールをおさめるのが1トップの役割。あとはゴール前で点を入れることが大事」
―自分のゴールでW杯出場を決めたい?
「まずは出場を決めることが一番。チームがまとまって勝てれば。そのうえで自分が点を取れたら幸せだと思う」
―フィテッセは最近好調だが?
「フル出場の機会が増えて、コンディションはいいと思う。結果が付いてきて、自信も付いたきた。それは代表でも生かせると思うし、戦う気持ちが強くなった。フィテッセではFWだけじゃなくて、複数のポジションをやっている。それはサッカー人生でプラスになっているし、代表でFWをやるときにも生きると思う」
―戦う気持ちというのはピッチの上で?
「当たり前のことかもしれないけど、自分にはそこが足りなかった。試合の中でガッツを出せるようになった」
―それはだれかに言われた?
「監督から『激しさが足りない』と。新しい監督の下で半年間やってきて、自分のことをすごい信頼してくれているし、そういう部分が付いてきた。そこは世界相手に戦うのに必要なことだと思うし、もっと意識してやっていきたい」

●FW前田遼一(磐田)
「一番大事なのはヨルダン戦。カナダ戦は紅白戦とは違う親善試合なので、ヨルダン戦につながるようにしたい」
―本田と長友がいないが?
「みんな長い間やっているので、やり方は分かる」
―ゴールを決めたいという思いはあるか?
「もちろんありますね。出場権を勝ち取るために、全力を尽くしたいです」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
―本田、長友が不在だが?
「長谷部さんが言ってたとおり、2人の分も背負ってみんなでがんばりたい」
―明日はカナダ戦だが?
「いい練習ができたので、明日いい試合ができれば。最終的にはヨルダンでいい試合ができるように、いろんなことを確認できれば。やりたいサッカーができれば一番いい」
―ヨルダン戦は完全アウェーの試合だが?
「いつもどおり独特な雰囲気になる。気を引き締めてしっかり戦えれば」
―左足付け根の違和感は?
「全然もうないです」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―明日はカナダ戦だが?
「すべてはヨルダン戦に向けてだけど、代表の試合なので、多くの人が見ると思うし、ふがいない試合はできない。ただ勝つだけじゃ物足りないと思うし、クォリティーも結果も求めていかないといけない。全部ができればいいけど、課題も出てくると思うし、それをいい形でヨルダン戦につなげたい」
―攻撃陣の顔触れは変わりそうだが?
「だれになってもそれぞれが特徴を持っているし、みんながその特徴を分かっていることが日本の強みだと思う。出た選手の特徴を出せるようにやっていきたい」
―トップ下が憲剛になれば、コンビネーションが楽しみでは?
「いつも裏を狙っているし、顔を上げた瞬間の共通意識がある。ただ、サイドはそれだけじゃなくて、起点になる部分も求められる。チームとして憲剛さんがどうフリーになるかも考えないといけない」

●DF内田篤人(シャルケ)
―明日はカナダ戦だが、今の心境は?
「まあ普通です」
―本田、長友が不在だが?
「散々同じことを言われているので。みんなでカバーしながら、代わりに入る選手が違う個性を出すだけ」
―右はいつもどおりだが?
「人が代わってどうこうより、試合の流れを見てコントロールする力がないと意味がない。自分たちの力でコントロールして、試合の流れを変えられるように持っていかないと厳しい」
―ヨルダン戦は完全アウェーでの試合だが?
「アジア最終予選はアウェーが醍醐味。変な意味で楽しみ。芝生が悪いとか、そんなことは分かっている。高校生のころから(中東で)やっているし、今さらどうこうない。そういうのも楽しみながらやりたい」

●DF駒野友一(磐田)
―明日はカナダ戦だが?
「ヨルダン戦までそんなに日にちもない、内容もそうだし、勝っていい形でつなげたい」
―長友が不在ということもあり左SBでチャンスがありそうだが?
「自分のプレーをしっかりして、穴を埋めるというか、自分のプレーがチームのプラスになるようにしたい」
―ヨルダン戦は勝てばW杯出場が決まるが?
「ヨルダンもホームではいいサッカーをするし、埼玉でやった試合は忘れて、違ったチームで来ると思う。明日のはそのための試合。いい形でつなげて、いい雰囲気でヨルダン戦に向かいたい。勝てば(W杯出場が)決まるので、その試合で決めるという強い気持ちで臨みたい」

●DF今野泰幸(G大阪)
―状態は?
「病み上がりです」
―ヨルダン戦には間に合う?
「全力を尽くすしかない。準備が遅れたので、コンディション的には相当痛いけど、今日から最善を尽くしたい」
―カナダ戦は?
「出ないと思います」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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