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柿谷に寄せるザックの信頼、大会無失点の韓国をこじ開けろ

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 鉄壁のディフェンスを突破する。28日の韓国戦ではFW柿谷曜一朗(C大阪)の2試合ぶり先発が濃厚。前日練習では1トップの位置に入り、最終ラインとの駆け引きからゴールを狙うなどキレのある動きを見せた。

 韓国は188cmと大柄なDFホン・ジョンホがディフェンスの中心。メンバーを入れ替えながらも2試合連続の無失点と、ホン・ミョンボ体制になってまだ失点がない。しかし、柿谷に臆するところはない。

 7月10日の横浜FM戦ではDF栗原勇蔵、DF中澤佑二という新旧代表CBコンビを相手に先制点。「常にそういう相手とできている以上、韓国だからと言ってプレッシャーを感じることはない。中澤さんや(栗原)勇蔵さんだけでなく、他にも強くて大きくて速いCBが(Jリーグには)いますし、いつもどおりやれればいい」と力強く話す。

 アルベルト・ザッケローニ監督も、その動き出しの良さや得点感覚に絶大の信頼を寄せる。「フィジカルが強い相手だけでなく、テクニックのある相手にとっても、柿谷が出てくるのは嫌だと思う」と指摘。そのうえで「柿谷だけではどうにもならない。周りが彼の動きを見ないといけないし、監督としてはチームのバランスに注意しないといけない」と言った。

 18日に韓国入りしてから10日。チーム内の連係は日増しに高まっている。柿谷が「自分のミスを減らすことがいい攻撃につながる。個人としてミスを減らすことを重点的に考えたい」と力を込めるのも、コンビネーションには手応えをつかんでいるから。「攻撃のスイッチを入れないといけないし、そこでパスが一つズレると、攻撃を遅らせることになる。それは避けたい」。デビュー戦初ゴールを決めた中国戦に続く出場試合2戦連発弾で韓国の牙城を崩し、チームにタイトルをもたらす。

(取材・文 西山紘平)

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