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長身FW並ぶ韓国、2戦5失点の守備陣は初完封なるか

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 韓国代表のFW陣は長身選手が並ぶ。初戦のオーストラリア戦に先発したFWキム・ドンソプ(城南一和)は187cm、2戦目の中国戦に先発したFWソ・ドンヒョン(済州ユナイテッド)は188cm、そして2試合ともに途中出場のFWキム・シンウク(蔚山現代)は196cm。2試合連続のスコアレスドローに終わっているとはいえ、ここまで2試合で5失点を喫している日本の守備陣にとって高さ対策は急務となる。

 韓国のホン・ミョンボ監督は、自らが率いた昨年のロンドン五輪3位決定戦で日本と対戦し、立ち上がりからシンプルなロングボールでFWパク・ジュヨンをターゲットにして日本を押し込んだ。結果、韓国が2-0で勝ち、銅メダルを獲得。日本のミス絡みだったとはいえ、2ゴールとも自陣からのロングボールで、1本はGKのパントキックからだった。

 明日の試合もロングボール主体で攻撃を組み立ててくることは十分に予想される。DF栗原勇蔵(横浜FM)は「勝っていれば放り込んでくるかもしれない」と指摘し、中でもひと際長身のキム・シンウクについては「196cmあると聞いているし、デカいと思う。2試合とも途中から出てきているので、切り札みたいな感じで使ってくるのかなと思う」と警戒を強める。

 昨年のACLでキム・シンウクと対戦しているDF森重真人(F東京)は「一回やっているので、ある程度イメージはある。ゴール前では体を張って、それ以外のところでは周りとサポートし合ってやれれば」と話す。肉弾戦は避けられない日韓戦。「フィジカルが強いし、タフな選手がすごく多いので、まずは気持ちの面で負けないこと。あとは優勝がかかっているし、このチームで優勝したい気持ちがあるので、結果も求めてやっていかないといけない」と力を込めた。

 コンフェデレーションズ杯を含めれば5戦14失点。失点の止まらない守備陣が6試合ぶりの無失点に抑えることができれば、東アジア杯初優勝も大きく近づく。森重が「この大会で(失点が)ゼロで終わっていることは1試合もないので、ディフェンス陣としてはゼロを目指してがんばっていきたい」と言えば、GK西川周作(広島)も「(無失点については)僕だけでなく、みんなその意識が強いと思う。これ以上、失点は許されないし、最後、ゼロで勝って終わりたい」と、チーム全員の思いを代弁していた。

(取材・文 西山紘平)

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