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練習合流の遠藤、FKの名手だった敵将は「好きだった」

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 欧州遠征中の日本代表は10日、セルビア北部ノビサドの試合会場となるカラジョルジェスタジアムで公式練習を行い、11日のセルビア戦に向けて最終調整した。左足首捻挫のため別メニュー調整が続いていたMF遠藤保仁も合流。非公開での練習後、「全部やりました」と、フルメニューをこなしたことを明らかにした。

「特に大きな問題はなかった。100%の状態ではないけど、今日やってみた感じは悪くなかった」。翌日に迫ったセルビア戦への出場に関しては「それは監督が決めることなので」と話すにとどまったが、「監督に『行け』と言われれば行けるし、自分からストップをかける状態ではない。試合に出るなら出るで、いいイメージを持ってやりたい」と語った。

 セルビアを率いるシニシャ・ミハイロビッチ監督は現役時代、FKのみでハットトリックを達成するなどセリエA史上最多となる27ゴールを直接FKで記録し、FKの名手として鳴らした。日本を代表するプレースキッカーである遠藤もミハイロビッチ監督のキックには感銘を受けたという。

「対戦したことはないけど、FKは世界レベルだし、右でも左でも同じレベルで蹴れる。好きだったし、鋭く曲がりながら落ちるボールというのは、あの当時なかなか蹴れる選手がいなかった。右利きなのにあれだけ左で蹴れるのはすごいなと思っていた」

 セルビア戦で出番があるかは分からない。ただ、もしもピッチに立つことがあれば、かつての名手の前で直接FKを披露するチャンスも待つつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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