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ドイツでリーグ戦23試合すべて先発出場中の細貝「代表でも良さを出す」

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 右膝負傷で離脱中のMF長谷部誠が2度目の手術を受けたことで、風雲急を告げているボランチ争い。出場チャンスが大幅に広がってきたMF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)は「長谷部さんはキャプテンですし、数多くの試合に出てきた選手。日本代表としては痛いこと」と表情を曇らせながらも、「ただ、長谷部さんがいるいないと、自分が出る出ないは別」と言い、課題克服こそがW杯への道を切り開くことだと強調した。

 アルベルト・ザッケローニ監督が就任した直後から基本的にほぼ呼ばれ続けている細貝だが、指揮官からはよくポジショニングに関する注意を受けてきたいう。細貝によると昨夏にヘルタに移籍してからも、課題はそこ。「ヘルタの方が守備に関してもシンプルで、ザックさんの方がポジションで細かい」とその違いを説明する。

 今回はわずか2日しか準備期間のない中でニュージーランド戦を迎えることになる。ザッケローニ監督は試合前日となったこの日のミーティングで、「代表は数多く合宿しているわけではないし、代表としての活動は今回も短い。その中で代表のスタイルを意識していこう」と選手に注意を促した。

「代表の戦術をしっかりやりながら、ヘルタでの良さを出せるように意識してやっていきたい」と、アピールポイントを口にした細貝。今回はドイツから6選手が招集されているが、ブンデスリーガで23試合すべてに先発出場しているただ一人の選手として、コンディションの良さ、調子の良さも見せつけたいところだ。

「ニュージーランドは決して能力のない選手のチームではない。イングランドの2部でやっている選手もいるし、半分くらいは国外でやっているのではないか」と気を引き締め、チャンスを窺っていた。

(取材・文 矢内由美子)

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