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日本vsオーストラリア 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

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公式会見で必勝を誓ったバヒド・ハリルホジッチ監督

 日本代表は30日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、勝てば6大会連続6回目のW杯出場が決まる31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向けて最終調整した。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席した。

以下、ハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「我々はオーストラリアをリスペクトしている。現アジアチャンピオンだ。しかし、我々も明日の試合は勝ちに行く。決断力と意欲を持って、勇敢に行きたい。この試合は我々にとって良いタイミングで戦える試合ではないが、この試合に勝つ意欲はある」

―準備期間が短かったが、チームの仕上がりはどうか。
「どちらかと言えばメンタルの準備をしている。リカバリー中心だ。昨日は戦術的なトレーニングを少し行ったが、疲労や暑さなどを考慮して、かなり軽いトレーニングにした。たくさん話はしている。個別にビデオを見せたりもしている。非常に良い雰囲気になっている。W杯に出場するために非常に大事な試合だと選手は理解している。ロシアへ行く出場権はだれもタダではくれない。自分たちで求めないと予選は突破できない。勇敢に、決断力を持って、それを行わなければならない。相手チームのフィジカル的な特徴も分かっている」

―サウジアラビアがUAEに敗れたが、その結果をどう受け止めているか?
「我々、そしてオーストラリアにとってポジティブと言える結果かもしれないが、だからといって我々の状況は変わらないし、決意も変わらない。イラク戦も勝ちたかったが、そこでおさめることができなかった勝利を明日おさめたい。そのあと、サウジアラビア戦については話ができると思う」

―選手にはどういうメンタルで戦ってほしいか。
「私が来日してから、チームとして、それぞれの選手としてメンタル的に進化させようとしてきた。もちろん、相手をリスペクトしないといけない。しかし、その前に自分をリスペクトしないといけない。自分の可能性を信じることができなければ、自分に限界をつくり、不可能をつくってしまう。このようなゲームがホームで開催されるときは、試合の重大さ、要求される大変さに応えられる状態でないといけない。私が必要とするのは11人の戦士、侍だ。それによって勝利を求めて戦う。今回、人数がかなり多い。しかし、その中で意欲や良い雰囲気が漂っている。選手たちがそれぞれに責任を持って、彼らにとっても重要なゲームに挑んでもらいたいと思う。日本代表を応援している人たちにとっても大きなチャレンジだと思う。日本人が誇りを持っているこのチームにとって、明日は重要な試合。そこで失敗は許されない」

―オーストラリアの監督はホームとアウェーでスタイルを貫くと言っていたが、明日の戦い方は整理されているか?
「(オーストラリアについては)2か月ぐらいチェックしている。たくさんの分析をしてきた。細かいところまで見てきているので、、(オーストラリアの)23人のリストを見たとき、どういう形で来るのか、可能性が2つ見えた。中盤を厚くして戦うのか、より攻撃的に来るのか。どちらかだろうと分析している。もちろん向こうも日本を分析している。我々にとって、より難しいゲームかもしれない。いろんな問題があり、変更を余儀なくされたところがある。しかし、それを変えることによって、相手が知らない選手もメンバーに入っている。私はオーストラリアを自分のチームであるかのようによく把握している。ゲームをスタートさせる選手と話をし、私が知っていることを伝えたい。経験とゲームコントロールではオーストラリアが有利かもしれないが、我々も相手にダメージを与えられるクオリティーを持っている。アウェーでもしっかりと準備して戦い、うまくいった部分もあった。今度はホームゲームで状況が少し変わるので、勝つためにしっかり武器を使っていきたい」

―同点のまま終盤に入ったとき、リスクを負ってでも点を取りに行くのか?
「“もし”と仮定しながら話すことはできるが、我々もさまざまな状況を想定して準備している。イラク戦の場合、3つの交代は想定していなかった。準備していた交代は違ったものだった。戦略は維持したが、不運なことに3人の選手がピッチから出ないといけない状況があった。現在、たくさんの問題を抱えているが、こういった経験も私にはある。冷静に対応しないといけない。ピッチの内外でたくさんのことが起こるだろう。しかし、我々の意欲や決意は、勝利を求めて戦うのみだ。成功をおさめれば、それは偉業になると思う。たくさんの困難を考えれば、大きな成果になる。そのためにはサポーターのみなさんの応援も必要だ。サポーターのみなさんにはこれまでも勝利に値する姿を見せてもらっているので、その応援に応えるべく、選手たちが戦ってくれると思う。この状況下で勝つために全力を尽くしたい」

(取材・文 西山紘平)

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