27日のキリンチャレンジ杯でウクライナ代表と対戦する日本代表が26日、ベルギー・リエージュのスタッド・モーリス・デュフランで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。「ウクライナはマリよりさらにレベルの高いチーム。形の整ったいいチームだと思う」と警戒した。

　ウクライナはロシアW杯の欧州予選でアイスランド、クロアチア、トルコなどと同組となり、グループ3位で予選敗退に終わった。「W杯に惜しくも参加できない国だ。クロアチアとの2試合も見たが、素晴らしいプレーを見せていた」と指摘する指揮官は1-1の引き分けに終わった23日のマリ戦を踏まえ、「戦術も技術も、フィジカルの面でも前回の対戦相手(マリ)より質の高い相手に対し、よりレベルの高い試合を見せたいと思う」と力を込めた。

「明日はチャレンジだ。ランキングでも我々より上位の相手。(ウクライナのメンバーには)来れなかった選手もいるかもしれないが、ワールドレベルのチーム」。FIFAランキングではマリの67位に対し、ウクライナは35位。55位の日本から見ても“格上”の相手だが、「その相手に勝利という結果を残したい。格上だと言われている中でトライしないといけない。そういったことを求めたい」と必勝を誓った。

「W杯出場が懸かっているぐらいの試合。そのような気持ちで臨むと選手には話した。(W杯まで)まだ2、3か月あると考えている人もいるかもしれないが、もうすでにW杯に挑んでいる気持ちを持ってほしい」。そう力説すると、「このような試合で自信をつけたい」と、チームとしてきっかけをつかむ試合にしたいとの本音も吐露した。

(取材・文　西山紘平)

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