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新システムでは“一日の長”…ブンデス8得点の武藤嘉紀「こなせる自信はある」

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ブンデスリーガで8得点を記録した日本代表FW武藤嘉紀

 ポジション争いの立場は厳しいが、新布陣でのイメージはできている。日本代表FW武藤嘉紀にとって、3-4-2-1の1トップは所属先のマインツでも任されているポジション。ブンデスリーガでの経験値を生かし、レギュラー奪取に闘志を燃やしている。

 西野朗監督は26日のトレーニングから、バヒド・ハリルホジッチ前監督下では使われていなかった3-4-2-1のシステムにトライしている。だが、この布陣は主力組とみられるチームのみが採用。サブ組とみられるチームは4バックを続け、武藤はその集団で最前線に配置されている。

 しかし、ポジション争いで苦しむ武藤にとって、新システムには“一日の長”がある。所属先のマインツは今季途中から3-4-2-1で戦っており、武藤は1トップでプレー。下位のチームにあっては相手を押し込む展開が少なく、前線で孤立を強いられることも多かったが、チームトップの8得点を記録し、ブンデスリーガ残留に大きく貢献していた。

 マインツでも日本代表でも「やること自体は変わらない」と考えている。「守備では引く時は引いて、一番初めにプレスをかける」という重要な役割を担う一方、攻撃では「裏に抜けて、足元でおさめて…」と総合的なプレーが求められるが、「こなせる自信はある」と力強い言葉が頼もしい。

 そんなプライドの裏には、ブンデスリーガでの経験がある。特にライプツィヒ、ドルトムントという上位相手の終盤2試合で、1ゴール1アシストを含むハイパフォーマンスを披露。「世界を代表するようなディフェンダーとやっても、ボールを取られるような気がしなかったし、それが自信にもなった」と良い形で合宿に入ってきた自負があるようだ。

 だからこそ、ロシアW杯でも結果を残すイメージができている。「大舞台になれば相手のモチベーションも変わってくるし、リーグとは違う部分もあると思う。だからこそ、早くそのピッチに立ちたい」。眼前の目標は3日後に迫るキリンチャレンジ杯ガーナ戦。サブ組でキレのある動きを続ける25歳が、虎視眈々と出番を狙っている。

(取材・文 竹内達也)

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