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自身のアピールは二の次? 4年後を見据えた原口元気「一つ一つの試合に勝たないと」

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勝利のために全てを出し切る日本代表MF原口元気

 すべてはチームが勝つため——。そんな思いを強めたのは大舞台での悔しい経験だった。森保ジャパン発足以降、なかなか満足のいく立ち位置を築けていない日本代表MF原口元気だが、自身のアピールに執心するよりも「一つ一つの試合に勝たないといけない」と決意を語った。

 16日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦では後半23分からの出場。MF中島翔哉に代わって投入されると、「試合の流れを見ながら、中で受けるよりも開いたほうが良いと思った」という左サイドの開いた位置から、鬼気迫る突破を何度も見せていた。

 外から見ていれば、自らの能力を証明するのに必死な姿と思われるかもしれない。だが、原口はその捉え方を否定する。「確かに試合に出たいし、2点目を取りたいけど、アピールしようって意識じゃない。あの試合に勝たないといけないから、2点目を取らないといけないという意識だった」。

 そんなメンタリティーは半年前のロシアW杯で芽生えたものだった。「W杯でも悔しい思いをしたから、一つ一つ勝っていかないといけない。これでよしとしてやっていって、4年後また惜しかったで終わらせたくない。一つ一つの試合をこだわっていかないといけない」。来年1月のアジアカップ、そして4年後のカタールW杯に向け、たくましくなった27歳は目の前の試合で全力を出し切る覚悟だ。

(取材・文 竹内達也)

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