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細部にこだわる酒井宏樹、ベネズエラ戦は「日本にとって大事な試合になった」

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キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦を振り返った日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)

 大分でのキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦から一夜明けた17日、フル出場した日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)が1-1の引き分けに終わった一戦を振り返った。攻撃陣が機能しなかったという見方もあるが、「観る方はつまらないけど、戦術的な試合だった。日本にとっては大事な試合になった」と前向きに述べた。

「(10月に対戦した)ウルグアイよりベネズエラのほうが組織がしっかりしていた。カウンターがキレイにハマるような試合じゃなかった」。前日の戦況をそう説明した酒井は“大事な試合”の真意を次のように説明する。「お互い消しあう試合だったけど、拓実のポジションをピッチ内で変更したり、8番を消そうと話し合ったり、そういったところが収穫だった」。

「親善試合はノーガードでやり合う試合じゃない」と語ったように、フレンドリーマッチには次の公式大会に向けたテストの意味合いも大きく、細部にフォーカスしなければならないこともある。今回の場合は来年1月に控えるアジアカップが一つの目標。「相手のスタイルを難しくさせる相手と組めたのは大事。それはトーナメントをやっていくうえで必要なことだから」と述べた。

 また、右サイドでコンビを組んで2試合目となったMF堂安律との関係も細部にこだわる。「合流する前からYoutubeでプレーを見たし、どういうプレーヤーかを知るのは大事。情報を入れておかないと試合中に驚いてしまうので」。そう準備の重要さを語った酒井は「『彼ならここにいる』と思い込めることが大事。0.1秒早まるか、遅まるかで相手を食いつけられるかが大きく違う」と相手との駆け引きの秘訣を示していた。

(取材・文 竹内達也)

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