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「個vs個でスタジアムを沸かせたい」と燃えるMF伊藤達哉

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日本代表MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)

 2戦を終えて11人がA代表デビューを果たしている中、未出場のMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)が闘志を膨らませている。

「僕の見ているイメージだと欧州よりも南米の選手は個で守っている感じ。僕自身、コンディションが良いので、出番が来たら個vs個でいきたいと思っている」と目を輝かせるように言った。

 柏ユースに所属していた15年夏からドイツに渡って4年が過ぎている。A代表に初招集されたのは森保ジャパンの初陣だった昨年9月のキリンチャレンジ杯。今回が初招集だった多くの選手より先に日の丸のユニフォームに袖を通しており、うずうずしている気持ちは強いはずだ。しかも、「僕が調子が良いときのバロメーターは自信。今はびびっていないのでいい感じです」と、身を乗り出したいくらいの気持ちになっている。特に、2戦目に優勝候補のウルグアイに互角以上の戦いを演じた攻撃陣には大いに刺激を受けたようだ。

「チームの勝ちのために守備で犠牲になるのは大前提として、その中で、(三好)康児くんが2点取ったり、(中島)翔哉くんが仕掛けたり、(安部)裕葵や(久保)建英が出ているので、そこは単純に同じアタッカーとして負けてないぞというところを見せたいと思いました」

 2部ながら昨季の平均入場者が48,889人だったハンブルガーSVでプレーして、4年が過ぎている。 世界一観衆の多いブンデスリーガのスタジアムを知る伊藤だが、コパ・アメリカの熱気はまた別ものに映っているようだ。

「ドイツも観客が多くて雰囲気がいいのですが、なんか違う。独特です。でもやりにくいということはない」。たとえて言うなら決闘の場。「前にコパ・アメリカを見たときに思ったのですが、個のところで勝ったらスタジアムが沸くんだろうなというイメージ。やりたいなと思った」と気持ちを高めている。

「僕らは失うものもないといえばない。チャレンジャーなのでやりづらいことはない」

 個で仕掛けてスタジアムを沸かせる準備は整っている。

(取材・文 矢内由美子)
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