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見て感じた「改めてすごい選手」…室屋成が意気込み「自分の力を証明したい」

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日本代表DF室屋成

 新天地で存在感を示した始めた日本代表DF室屋成。今後、より環境に慣れて自身の持ち味を存分に発揮していこうとしている。

 今夏、FC東京からブンデスリーガ2部のハノーファーに加入。DFBポカール1回戦に先発出場してデビューを飾ると、絶妙なクロスで得点機を演出した。そして、リーグ開幕戦でもスターティングメンバ―に名を連ねるなど、上々のスタートを切っている。

「個人的に環境も変わり、まだ適応している段階なので、早く慣れたい。試合中の言葉の部分は一番(慣れないといけないと)感じているので、一番最初にクリアしないといけない問題だと思う。自分が試合中にある程度指示を出せるくらいにならないとSBとしては難しい」 

 言葉の壁に少し苦しんでいるようだが、日本代表ではコミュニケーションの部分で問題はない。「久しぶりに来たけど、改めてレベルが高いと感じる。その中でも自分のスタイルを出していきたい」と意気込みを示す。

 9日のカメルーン戦ではベンチから試合を見守った。自身の持ち場となる右SBの位置で先発出場したDF酒井宏樹のプレーを見て感じたのは、「改めてすごい選手」だということ。「単純に対人の強さは、アフリカ勢が相手でも対等以上、フィジカルでも勝っていた」。長年、日本代表のSBは左をDF長友佑都、右を酒井が務めてきた。「2人からは学ぶことが多い。そこを吸収して、プレーに還元して成長していければ」と盗むべきものを盗み、自身の成長につなげていこうとしている。

 カメルーン戦では出場がなかったため、中3日で行われるコートジボワール戦では出場機会が与えられることが十分に考えられる。「自分の良さは攻撃参加、何回も仕掛けていけるのは自分の良さだと思う。自分の力を証明したい」とピッチ上で躍動する姿を見せたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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