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中立地オランダで”欧州組多数”コートジボワール戦…吉田麻也「なかなかない絶好のチャンス」

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日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)

 国際親善試合のコートジボワール戦を翌日に控えた12日、日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)がオンラインでの囲み取材に応じた。約11か月ぶりの実戦となった9日のカメルーン戦(△0-0)では課題も出ており、コートジボワール戦では「修正」が一つのテーマになりそうだ。

 カメルーン戦では前半の45分間、最終ラインの3枚とアンカーの計4枚で組み立ててくる相手のビルドアップに対し、前線のプレッシングがうまく機能せず。吉田やDF冨安健洋を中心に1対1の対応で抑え込み、無失点には抑えたものの、試合の主導権を握ることはできなかった。FW大迫勇也が試合後に「前半は守備にエネルギーを使った」と話したように、守備の課題は攻撃の破壊力低下にも波及。システム変更を講じた後半は状況が好転したが、0-0のまま試合を終えた。

 今回のオランダ遠征は昨年11月のカタールW杯アジア2次予選以来、11か月ぶりの代表活動。吉田は「約1年一緒にやってなくて、チームのやり方が染み付いていて、短い時間で合わせるのは難しい」と述べつつも、「理想は高く持って、活動している時にすり合わせていかないといけない」とインターバルを言い訳にはしない。中3日でのコートジボワール戦に向けて「1試合目で出て、2試合目で修正してトライしていくというのはポジティブな要素。うまくいかなかった試合から得るものを得て、次に活かしていくことが大事」と前を見据えた。

 対戦相手のコートジボワールはFIFAランクこそ60位で、日本の28位を大きく下回るが、FWウィルフレッド・ザハ(クリスタル・パレス)、FWニコラ・ペペ(アーセナル)、DFセルジュ・オーリエ(トッテナム)、DFエリック・バイリー(マンチェスター・U)、FWジェルビーニョ(パルマ)ら欧州5大リーグでプレーしている選手が多い。吉田も「アフリカ勢では突出して欧州でプレーしている選手が多く、経験ある選手も多いし、クオリティーも高い」と警戒を隠さない。

 そうした中でも、中立地のオランダで「相手のコンディションが良い状態で試合ができることはなかなかない絶好のチャンス」(吉田)だ。「次の相手は非常にいい相手だし、タフな相手。緊張感のある中でトライできるのは実戦に近い形で試せる」と前向きに語った主将は「カメルーンもクオリティが高かったけど、コートジボワールはもうちょっと精度が高くなると思う。カメルーン戦は単純なミスが多かったので、ディテールも突き詰めていかないといけない」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)

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