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ポルトガルでは今季出番なし…GK権田「全力を尽くすこと以外に裏技があるわけではない」

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日本代表GK権田修一(ポルティモネンセ)

 ポルティモネンセのGK権田修一は今季、日本代表メンバーで唯一所属クラブで一度も出番を得られていない。これまでの代表活動ではレギュラー争いを一歩リードしてきたが、「海外組で呼べるから呼ばれている可能性もある」と危機感を語った。

 ポルティモネンセでは今季、26歳のGKサミュエルが正GKに定着。昨季14試合に出場した権田は2試合おきにベンチ入りとベンチ外を行き来するとなっている。「監督にはっきり、ベンチ入りは2試合ずつだよと言われている」。そう明かした権田は「(自身の立場は)全くよくなっていない」ときっぱり語った。

 日本代表に目を向けると、オランダ遠征では権田がカメルーン戦、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)がコートジボワール戦でそれぞれ出場した。ただ、シュミットはオランダ遠征後に所属クラブでレギュラーに返り咲いており、アジア杯やカタールW杯予選のゴールマウスを任されていた権田との序列に変化が出る可能性が出てきている。

 そうした危機感は権田にもあるという。10月と11月の欧州遠征ではJリーグ組を招集できない制約があることに触れた31歳は「海外組が3人しかいないと考えたら、呼ばざるをえない状況とも捉えられる」と指摘。来年3月に予定されているカタールW杯2次予選の再開に向けて、さらなる奮起を誓った。

 もっとも、そうした気持ちは焦りによるものではないようだ。「自分のプレーしている場で全力を尽くすこと以外、裏技があるわけでない。全力を尽くすしかないと思っている」。そう語った権田は「日本代表がW杯に勝つために貢献したいとなった時に、自分がそれに足りているとは思っていない。W杯まであと2年くらいなので、ここからの2年間で日本代表の軸でしっかり貢献できるように上げていかないといけない」と自らの実力アップにフォーカスした。

(取材・文 竹内達也)

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