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最前線でも最後方でも…DF宝田沙織「もっと極めていきたい」

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DF宝田沙織(ワシントン・スピリッツ)

[4.8 国際親善試合 日本女子 7-0 パラグアイ女子 ユアスタ]

 最前線でも最後方でも問題なし。この日、CBとして先発出場したなでしこジャパン(日本女子代表)DF宝田沙織(ワシントン・スピリッツ)は攻撃面でも魅せた。

 1999年12月27日生まれの宝田は、12年にC大阪堺に加入すると、リーグ戦通算143試合56得点を記録し、20年12月にアメリカ女子プロサッカーリーグ(NWSL)のワシントン・スピリッツへ完全移籍。年代別代表でもFWとしてネットを揺らしてきた時期もあるが、パラグアイ戦では最終ラインの中央に入った。

「中学や高校でもCBはやっていた」。そう語ったように、守備面では集中を切らさず、パラグアイにチャンスらしいチャンスを作らせなかった。そして、後半18分には得点を演出してみせる。

 最後方からボールを運ぶと、前線にロングフィード。「ハーフタイムにFWが斜めの動き出しをするから蹴ってくれと話していた。そこが見えた」。敵陣PA内まで届いたボールを相手GKとDFがお見合いすると、FW岩渕真奈(アストン・ビラ)が押し込んでチーム5点目が生まれた。

「ちょっとミスったけど、ゴールにつながったので良かった」

 最終ラインで存在感を示したことで、東京五輪への道も少なからず広がったはずだ。「(五輪本大会では)人数が限られるので、いろいろなポジションができるのはプラス。そこは、もっと極めていきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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