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「浮かれて喜べるようなものではない」…森保ジャパンが“緩めない”理由

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日本代表を率いる森保一監督

[5.28 W杯アジア2次予選 日本10-0ミャンマー フクアリ]

 最後まで決して攻撃の手を緩めることはなかった。終わってみれば10-0の大勝。3月30日のモンゴル戦(○14ー0)に続いての2ケタ得点を記録した。2次予選突破を決めた日本代表森保一監督だが、「浮かれて喜べるようなものではない」と振り返った。

 勝利すれば、2次予選突破が決まるミャンマー戦。前半8分にMF南野拓実が先制ゴールを叩き込み、ゴールショーが開演する。エースのFW大迫勇也が計5点を奪取するだけでなく、MF守田英正、南野、MF鎌田大地、DF板倉滉が加点して10得点を記録。素早い攻守の切り替えでミャンマーに攻撃の形をほとんど作らせることなく、シュートを1本に抑え、10ー0の大勝を収めた。

 2試合を残しての2次予選突破。6試合で1試合平均6点以上となる37得点を記録し、失点はゼロと力の差は圧倒的だった。まだ、タジキスタン戦とキルギス戦を残しているが、森保監督も「2次予選の結果については、浮かれて喜べるようなものではないと思う」と語っている。

「我々と対戦国との差が結果的にあったのかなと思う」

 だが、決して緩めることはなかった。その理由を、指揮官は2つ挙げた。「我々の試合を見て下さる方々に元気や勇気、励ましのメッセージを届けたい思いが私自身にあり、選手たちもその思いを持っていると思う」。そして、もう一つの理由として、「我々の成長につながる。テンションを緩めずにやってくれたことは、チームと選手の今後の成長の血となり肉となる」と語った。

 指揮官、そしてチームが見据えるのは、もっと先、もっと高いところにある。「我々はもっと高いところに目標があるとしっかり考えないといけない。どんな相手でもしっかり勝ち、無失点で、相手にやりたいことをやらせずに勝つことは、どんなに力の差があっても簡単にできることではない。当然、目の前の対戦相手と戦うことにベストを尽くすが、我々はもっと高いところを目指しているという姿勢を見せてくれたことが監督としても嬉しく思う」。

 2次予選突破は決めた。しかし、6月7日のタジキスタン戦も、同15日のキルギス戦も決して緩めることなく、戦いの場へと向かう。

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