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両CB不在で真価問われる3試合へ…DF中谷「ここに残り続けたいという欲が大きい」

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日本代表DF中谷進之介(名古屋)

 日本代表DF中谷進之介(名古屋)が5日、オンラインで取材に対応した。3日に行われたU-24日本代表とのチャリティーマッチでは、フィールドプレーヤーでDF佐々木翔(広島)とただ二人だけの出番なし。それでも「出場機会がなかったので、残り3試合でチャンスが来ると思っている。自分のプレーを見せたい」と前向きに捉え、闘志を燃やしている。

 U-24日本代表との一戦ではベンチから戦況を見つめ、周囲の選手たちから学びを得ていたという。

「谷口選手はやっぱり安定感がある。ミスをしないというか、全てにおいていいプレーをしている。植田くんは昔から知っているけど強さが引き続きある。(昌子)源くんはFWとの駆け引き。林大地選手とマッチアップしていたけど、間合いを空けているところをつつくとか、Jリーグで上手だなと思っているところが出ていた」。

 カタールW杯アジア2次予選・モンゴル戦でA代表デビューを飾った3月に続いて連続で招集され、「ここに残り続けたいという欲が大きい。レベルの高い中でずっとできる環境に魅力を感じているし、経験ある選手がいるので、そこにどう食い込むかというチャレンジができていることに意義を感じている」という中谷。試合に出ていなくても、過ごす時間を一時たりとも無駄にしない構えだ。

 また中谷は代表活動を通じ、「自分を主張する、表現するということがすごく大事」というコミュニケーションの面にで学びを深めているという。前回はDF吉田麻也(サウサンプトン)のキャプテンシーに接し、今回はGK川島永嗣(ストラスブール)やDF長友佑都(マルセイユ)と対面。「麻也くんはコミュニケーション上手だし、永嗣さんと佑都さんは主張するところが長けている」と刺激を受け、「もっともっといろんなことを聞いて吸収したい」と意気込んだ。

 そして何より、A代表での生き残りに向けてプレーでアピールしていく覚悟だ。

 今回は吉田とDF冨安健洋(ボローニャ)がU-24日本代表活動のため不在で「僕にとってはチャンスのある代表期間」(中谷)。W杯2次予選ではここまで6試合無失点を保っており、最終予選進出は決定していながらも大きなプレッシャーがかかる中、意識するのはスキをつくらないことだ。

 U-24日本代表との一戦でFW田川亨介の突破を許したシーンを例に挙げた中谷は「あれを僕がやると評価に直接的につながってしまうので、必ずないようにしないといけない」ときっぱり。7日のタジキスタン戦、11日のセルビア戦、15日のキルギス戦に向けて「水を漏らさないようにしたい」と無失点継続を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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