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30m級の弾丸ミドル炸裂!! 結果出し続けるMF遠藤純に高倉監督「すごく伸びてきている」

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MF遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

 2週間にわたって行われたなでしこジャパン(日本女子代表)合宿を締めくくる八千代高とのトレーニングマッチ、東京五輪の先発入りに向けてアピールに成功したのは2000年生まれのMF遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)だった。

 1トップで途中出場して迎えた後半40分、遠藤はゴールから約30mの位置で前を向くと、得意の左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。6月29日の日体大柏高戦では本職の左サイドハーフで唯一のアシストを記録するなど、コンディションの良さを感じさせていた若きレフティ。U-20女子日本代表での世界一を知る21歳が、東京五輪を前にまたしても結果を出した。

 試合後、オンライン取材に応じた高倉麻子監督は「遠藤はすごく伸びてきていると感じる選手の一人」とした上で「少し迷いがあった部分も自分の中で整理ができて、プレー選択も大きく外さなくなったし、自信持って思い切りプレーしている」と高評価を送った。

 また1トップ起用については「左サイドでの突破は計算できると思えたので、違うオプションで前への突破、シュートのところ、決定的な仕事ができるところに置くことで何ができるかがきょう見たかった」と説明。「ある程度やっていけると感じたので、大きなオプションの一つとしてプラスの収穫になった」と前向きに語った。

 さらにこの日は、2003年生まれのMF木下桃香(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)も途中出場で惜しい抜け出しを見せるなど、存在感を発揮していた。高倉監督は木下について「彼女が持っているゲーム全体を把握する力、局面のテクニックについては才能を持った選手であることは間違いない。切り札になる可能性は十分にある」とした上で「いいものを持っている若手と、いい選手になっていくことは違う。才能はあると思うけど、いまは途中だと思うので、それをピッチの上で表現できる選手になっていくためにも、大きな大会でプレーすることで大きく成長してくれると期待している」と目を細めた。

(取材・文 竹内達也)
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