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DF酒井宏樹が明かした五輪の“要警戒選手”「選ばれた時は厄介だなと思った」

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DF酒井宏樹(浦和)

 オーバーエイジ選手として東京五輪に臨むU-24日本代表のDF酒井宏樹(浦和)が16日、オンライン取材に対応し、17日のキリンチャレンジカップ・U-24スペイン代表戦に向けた意気込みを語った。

 スペイン戦は東京五輪前最後のテストマッチ。開幕戦の南アフリカ戦まで中4日ということもあり、主力選手の出場時間は限定的になる見込みで、酒井は「特別に向こうをスカウティングしてというのもないし、コンディション調整の位置づけ」と語る。それでも一方で、勝利の重要さも強調した。

「勝つことは自信になるし、チームとして良い雰囲気で本大会に行けるので、勝つことは大前提として、その中で個人としてチームとしてどういうものを得られるかだと思う。このチームは練習試合を始めてから全て勝っているので、負けたほうがいいんじゃないかという声もあるかもしれないが、勝ちながら修正していくのが強いチームであり、上を目指すチーム。勝ちながらトライすることができているので、いま手応えを感じている」。

 12日のU-24ホンジュラス戦でも、選手交代でフレッシュとなった相手に対して劣勢を強いられる時間帯もあったが、追加点を奪って3-1で勝利。「ああいった難しい時間を経験するのは非常に大事で、そのうえみんなで後半に修正して1点を取って、相手を引き離すことができたのは収穫」。着実に経験値を高めつつ、本大会へと向かっていくつもりだ。

 酒井にとって、本大会は2012年のロンドン大会に続いて2度目で、短期決戦のトーナメントはロシアW杯以来。「あのW杯であの緊張感、スリルの中での勝ち上がり、結果ベスト16で負けてしまったが、高揚感や興奮は自分にとって忘れられないものになっている。短期決戦、大会では得られる可能性が高いので今回も期待しているし、得られるところまで行ければと思っている」。大きなやりがいを胸に、母国開催の五輪を戦おうとしている。

 またグループリーグでは昨季までプレーしていた縁ある国、フランスと対戦予定。「計算して突破できるグループではないので、まずは1試合目にフォーカスしたいし、その上で2試合目どうするかが見えてくる。1試合1試合やらないと見えてこないというのがいま考えていること」と、まずは目先の相手にフォーカスするが、フランスの警戒すべき選手も語った。

「オーバーエイジのモンペリエの中盤の選手(MFテジ・サバニエ)は地味に見られがちだけど、すごく良い選手で、FKも蹴れるし、潰せるし、中盤でボールをさばけるので選ばれた時は厄介だなと思った。マルセイユとプレーするときは嫌な選手だなとずっと思っていた。汚いプレーもできるし、誘ってくるプレーもできる。“試合を混雑させる”のが上手い選手」。

 強敵相手の3戦目を優位に進めるためにも、スペイン戦も含めたコンディション管理が大事になる。大会に向けたピークづくりについて「体力的に100%なのか、完成度が100%なのか」と捉え方を明かした酒井は「チームの完成度が100%であれば体力的に100%を使わなくても良いこともあるので、チームの完成度をどれだけ高めていけるかが大事」と力を込めた。

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