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日本vs中国 試合前日の森保一監督オンライン会見要旨

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森保一監督

 日本代表は7日、カタール・ドーハで行われるカタールW杯アジア最終予選の第2戦で中国代表と対戦する。森保一監督が6日、前日会見に代わって設定されたオンライン取材に応じた。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
——オマーン戦のあと、選手たちからあらためて「最終予選はこれまでと違う」という声が出ている。試合に向けての準備はこれまでどおりのアプローチか。それとももう一歩、新しいものを出してほしいとアプローチしたのか。
「両方ともある。覚悟の部分では、最終予選ということでこれまでと違った強度の高さがあるので、そこはさらにこの結果を踏まえて、強度を上げていかなければいけない。選手、チームとして甘く見ているわけではないが、対戦相手を上回っていくために相手のモチベーションや準備を上回っていく必要があるということを共有した。もちろん対戦相手は1試合1試合変わるので、やるべきオプションの部分では持っておかないといけないものがある。ただ、これまでやってきたベースは忘れてはいけない。これまでどおりではいけないが、ベースの部分は持ちつつも、その時々のオプションを持っておかないといけない」

——対戦相手の中国の印象は。またスタジアムは冷却システムがあるとのことだが、選手のコンディションへの影響は。
「まず中国の印象としては、個の能力が非常に高い選手が多いのと、チームとしてシステマチックに可変システムを使いながら相手を攻略しようという戦術を持っているチームだと思う。またコンディション作りについてはこちらに来て、昨日と一昨日と屋外の暑い中でトレーニングを行った。選手たちはキツそうだったが、個々のコンディションを上げていくため、チームとして上げていくために暑い中、強度の高い練習を行ってくれていた。今日はこれから前日練習をスタジアムで行う。冷却システムのあるスタジアムで戦うが、涼しいところから暑くなるのは難しいが、日本での暑さ、カタールでの暑さでトレーニングしてきたことが空調の効いた中で試合できる部分でプラスになる。選手にとっては動きやすいと思う」

——オマーン戦の敗戦後、選手たちにはどうアプローチしたか。またそういったことはいつ話したのか。
「海外組の選手が多く、フィットネスの部分では本来持っている彼らの100%でない中、現状の100%を出して戦う、どう戦術に活かしていくかはオマーン戦の反省として伝えた。また私自身の反省(もある)。海外組はプレシーズンでたくさん戦術の部分を学ばないといけない、インプットしなければいけない中、代表に来て代表でのコンセプトにスライドする、合わせていく部分がある。国内組もシーズンを戦っている中でギャップを埋める部分がある。与えられた準備期間の中で、もっと選手たちに絵を持たせて、意思統一できる絵を持たせてあげることをもっとやらないといけなかった。私自身も反省があるし、選手たちにもそう伝えた。またわれわれも最終予選の厳しさを認識しているし、カタールW杯に進んでいく目標を持っているが、相手があってのチーム。相手が日本をすごく分析していて、モチベーションも高く、死に物狂いで挑んでくる中、その上を準備しないといけないという意味では、次の試合から相手を上回っていけるようにしないといけない。選手たちには選手ができることを準備してほしいと伝えたが、すべて監督の私が準備期間から試合に向けてという点で、役割として責任を持ってやらないといけないところ。結果に反映されなかったのが自分の責任だと思っている。次の中国戦に向けてその反省をいつどこで選手たちに伝えたかというと、試合から移動のところで個々に話せるところは立ち話でも話したし、カタールに来てから振り返りのミーティングも一度やった。チームとして時間を取ってミーティングしたが、個々にいろんなことを聞きながら、私自身も伝えながらコミュニケーションを取っている。できる限りコミュニケーションを取っていこうと思っている。

——ドーハといえば森保監督自身も良くない記憶があるが、ある意味で塗り替えるチャンスとなる。そのあたりの思いは。
「私自身のドーハでの思い出は一つ過去のことで、それは個人的なことであり、いま日本代表チームの監督として、いまの代表チームの一員として中国戦に勝利できるよう、自分にできることをしっかりやって、最善の準備をしていくことしか考えていない。過去どうこうより次の試合への準備しかしていない。もちろん私自身の過去の経験も知っていると思うので、そういうことを思われることは承知しているが、指導者として2007年のカナダのU-20W杯に出た時、カタール国際で優勝しているし、自分の過去のことはあまり気にしていない」

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