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カタールW杯候補DF山根視来、“国内組”E-1選手権でも「自分は全部を出してアピールしていかないといけない立場」

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DF山根視来

 日本代表は17日から、EAFF E-1選手権(19日〜27日)に向けた合宿をスタートする。同日夕に初回のトレーニングを控える中、DF山根視来(川崎F)が報道陣のオンライン取材に対応。カタールW杯への生き残りに向けて「アピールの場があるのは選手にとってありがたいこと。自分は自分の力を最大限出すことに集中したい」と意気込みを語った。

 E-1選手権に臨む日本代表は国内組のみの26人で編成。10選手が初招集されるなど珍しい顔ぶれが並んだ中、カタールW杯最終予選で出場機会を重ねてきた山根は中心的な働きが求められる。19日の初戦・香港戦までの準備期間はわずか2日間。ピッチ外でもチームのまとめ役を担う構えだ。

「短い時間で試合が来るので、自分がどんな選手かを発信していく必要がある。Jリーグで一緒にやっているので、プレースタイルは理解していると思うけど、細かいところで理解しきれていないところがあるので、コミュニケーションを取ることが大事」。昨日試合をした選手は明日しか練習できないと思うので、会話を多くすることが大事かなと思う」

 今回の日本代表にはかつて湘南で共にプレーしたDF杉岡大暉(湘南)も招集。「大暉とはJリーグデビューが一緒出し、右のCB、左のCBでずっと意識してやってきたので、また一緒にプレーできるのは嬉しい。湘南の試合を見ていてもいいなと思っていたので、また刺激し合えたら」。そう目を輝かせた山根は他の右サイドバックとも良い競争を繰り広げていくつもりだ。

 首位の横浜FMからはDF小池龍太が初招集。「運動量があって、左右もできるし、中盤もできるというマリノスにとって重要な選手の一人。僕自身、中盤での関わり方、サイドでの崩しの部分は参考になる選手だなと思っている」。また柏で3バックの右を担うDF大南拓磨についても「身体能力が高く、スピードがある。ダイナミックなところはすごいし、そこは自分も求めていかないといけない。そういう選手のいいところは吸収していきたい」とリスペクトを語った。

 そうした周囲との向き合い方にも表れているように、A代表デビューから1年3か月で国際Aマッチ12キャップという実績とは裏腹に、カタールW杯行きが“安泰”という考えは全くない。それどころか「危機感を持っていないことは一回もない」ときっぱり。「自分は代表の試合で全部を出してアピールしていかないといけない立場。今回は何も変わらない。覚悟を持ってやっていくだけだなと思っている」と決意を語った。

 今回が9回目を数えるE-1選手権だが、日本が制したのは2013年の一度だけ。過去3大会は韓国に頂点に立たれており、国内組の意地を見せるところが期待される。A代表デビュー戦でゴールを決めた縁起のいい“日韓戦”(27日)に向けては「負けちゃいけない相手だし、日本開催なので、自分たちの力を発揮して勝ちたい」と山根。個人としてもチームとしても結果を残すべく、「自分を入れたらどういうふうになるかを結果で示していかないといけない。特長であるゴールに絡むプレーを意識してやりたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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