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南米予選もカバーしていた久保建英、エクアドルの脅威を力説「強いのは間違いない」

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日本代表MF久保建英(ソシエダ)

 カタールW杯のメンバー発表前最後のテストマッチとなるキリンチャレンジカップ・エクアドル戦。「あと1試合しかないし、監督もメンバーを選ぶしかない。この1試合でメンバーが決まる」と闘志を燃やす日本代表MF久保建英(ソシエダ)は、入念に対戦相手と向き合っていた。

「エクアドルはドイツ、スペインと全然違うし、コスタリカのようにカウンターと言っても同じタイプではない。でも強いのは間違いない」

 久保は2019年夏のコパ・アメリカでエクアドルと対戦。東京五輪世代を主体に臨んだ一戦で1-1で引き分けていた。久保は「相手の悪いところは言いたくないけど、当時はビルドアップも粗があったり、それで若い世代の日本代表でもやれていた印象がある」と振り返りつつ、「エクアドルは当時と比べて強くなっていると思う」と指摘。警戒すべきポイントを次々に語った。

 久保自身は「南米予選は何試合か見た」といい、「割り切った攻撃で、自分たちのホームだと強くて、ブラジルなどにも負けていない。内容としても他のチームに食い下がっている印象がすごくあった」と力説。「(南米の)ああいう強烈な個に対して組織で守りつつ、なおかつカウンターに出てこられる」という点に相手の長所を見出す。

 そこで例に出したのはUEFAネーションズリーグでドイツを破ったハンガリーだった。「ドイツと試合をしたハンガリーの前4枚も奪ってから20m、30m、40mと出てきていたけど、(エクアドルにも)ああいう選手がサイドにいると思うので、こっちが押し込む展開になっても、そこから一人、二人、三人と出てくる」。そう語った久保は「ピッチのこともあるし、変な横パスとかは気をつけたい」と力を込めた。

 エクアドルはW杯グループリーグでカタール、セネガル、オランダと対戦。日本と似たタイプのチームはなく、久保は「日本対策はしてこないんじゃないですかね。わからないけど、エクアドルが僕らに対して何かを変えてくることはないと思う」と相手の出方を推測する。

「南米チーム特有の負けん気じゃないけど、お前らがこっちに合わせろよと言う感じで自分たちのスタイルを貫いてくるのかなと思う。ビルドアップも簡単に背後を狙って、サイドの選手に勝負させたりという淡白な攻撃、単調なといったら良くないけど、シンプルに縦に速いサッカーをしてくると思う」

 そう展望した久保は「僕としては始まる前から、もしかしたらエクアドルのほうが僕たち的にはやりにくいんじゃないかという想定はあった。単純に速くて強いチームはチュニジア戦のように苦労する部分があるかもしれない」と警戒。「楽しみでありつつも、危険なチームだというのを頭に入れておけばいいのかなと思う」と気を引き締めていた。

(取材・文 竹内達也)
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