[12.1 カタールW杯E組第3節 日本2-1スペイン ドーハ/ハリファ]

　狙いどおりのハイプレスから同点ゴールを奪った。ハーフタイムにMF堂安律、MF三笘薫を投入した日本代表は、ブロックを敷いて慎重に戦った前半から打って変わり、前線からプレッシャーをかけた。

「後半の入りのところは自分と(三笘)薫がサイドバックのところまでプレスをかけようと話していた」とMF伊東純也は明かす。勝負どころとした後半立ち上がりの3分、そのハイプレスがハマった。

　FW前田大然が相手GKにまでプレッシャーをかけると、GKウナイ・シモンのキックが中途半端となり、左サイドバックのDFアレックス・バルデが浮き球をコントロールしたところにMF伊東純也が猛然と詰めた。

　バルデのトラップが大きくなったところを逃さず、体を張って競り合うと、伊東が頭で落としたボールが堂安につながり、強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。

「サイドバック(バルデ)に入ったとき、こっちが見えてないな、取れるなと思った。うまくボールを奪えた」。同点ゴールをもたらす伊東のファインプレー。3-4-2-1のウイングバックとして守備でもスペインのキーマンだったFWダニ・オルモに粘り強く対応するなど、攻守両面で金星に大きく貢献した。

(取材・文　西山紘平)

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