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勝負の一年に臨むパリ世代・U-22日本代表は3月欧州遠征へ…大岩監督「しっかりと準備をして試合に臨みたい」

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昨年最後の遠征では同世代のポルトガル代表に勝利

 日本サッカー協会(JFA)は16日、U-22日本代表が行う3月の欧州遠征でU-22ベルギー代表と対戦することを発表した。すでに発表しているU-22ドイツ代表戦から中2日での連戦。大岩剛監督はオンライン会見で「勝利を目指して、しっかりと準備をして試合に臨みたい」と語った。

 2024年パリ五輪を目指すU-22日本代表は昨年3月に発足。昨年は3月のドバイカップU-23で優勝し、6月のAFC U23アジア杯では3位入賞を果たした。今年9月のU23アジア杯予選、その先のU23アジア杯、そしてパリ五輪に向けてアウェーでのさらなる経験値を積むべく、昨秋から続く3度目の欧州遠征の相手が決定。3月24日にドイツ・フランクフルトでU-22ドイツ代表と、27日にはスペイン・ムルシアでU-22ベルギー代表と対戦する。

 アウェーでの強化を前提と考えた上で、欧州にはこだわらず南米やアフリカ勢にも対戦をリクエスト。その中で欧州各国は今年6月にU-21欧州選手権を控えており、相手方との需要も合ったことでマッチメイクが実現した。大岩監督も「ぜひやらせてほしいということで決めさせていただいた」と経緯を明かした。

 今冬にはDF半田陸(山形→G大阪)やDF馬場晴也(東京V→札幌)といった選手がJ2からJ1に移籍。高卒・大卒ルーキーもキャンプで持ち味を発揮し始め、パリ五輪を目指す世代が本格的に動き出した。大岩監督もキャンプを視察して「ステージが変わった中でどういうプレーをしているのか、いい収穫もありました」と手応えを語る。若手の“ギラギラ”を注視し「どう伸びていくか楽しみでもある。しっかりと把握した上で情報共有していきたい」と目を光らせた。

 J1のカテゴリーでなくても見過ごすことはないとも語る。「J2でも監督から期待されているという選手が何人かいた。そういう選手は今まで呼んではいないが、把握した上で招集したい」。すでに招集経験のある選手たちにも「抽象的ですが、見ているということを伝えたい。僕は“旬な選手”という言葉を使いますけど、そういう選手を絶対に見逃さないような情報は持っていたい」とエールを送った。

 清水からフランス・リーグアンのストラスブールに加入した鈴木唯人を始め、パリ世代の欧州組も増加。今回の欧州遠征でさらに注目を浴びる可能性もあるが、指揮官は歓迎する。「もっともっと増えてほしいし、それが日本のフル代表への道になればいい。グループの質が上がればよりいいと感じる」と新たな挑戦を心待ちにしているようだ。

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