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U-20日本代表が国内最後の練習を実施、U20アジア杯開幕に備えてウズベキスタンへ

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U20アジア杯に挑むU-20日本代表

 3月開幕のAFC U20アジアカップウズベキスタン2023に参加するU-20日本代表は21日、千葉県内で合宿2日目を行った。発表メンバー23名のうちDF中野伸哉(鳥栖)が怪我のため不参加が決定。MF松村晃助(横浜FMユース→法政大)の追加招集が発表された。2日間ともに練習を見合わせていたMF佐野航大(岡山)は、遅れながらもチームに合流するという。

 前日に続きフィールドプレーヤー17名とGK3名が練習に参加した。ウォーミングアップ後はフォーメーションの初期配置でピッチに広がり、ロングボールへの対策などを練習。その後はセットプレー練習を左右CKと、さまざまな角度からのFKで行う。最後にはピッチ両サイドのゴールを使用し、PKの練習も行った。

 選手たちは練習を終えた後、同日には日本を出発。3月1日の開幕までウズベキスタンでさらなるトレーニングを行っていく。

 中盤の要として昨夏のアジア杯予選を戦ったMF山根陸(横浜FM)は、海外相手の印象を語る。「90分間を通して、隙を見せたらわれわれが怪我をする可能性もある」。代表での遠征や、クラブでのACLといった海外経験も積んできた。「当たらないで解決できることが一番。勝てなかったらそれなりに頭を使って、相手の嫌がることをやっていければ」と手にした選択肢で勝負を仕掛けるつもりだ。

 MF甲田英將(名古屋)は昨年はひとつ上の世代であるU-21日本代表にも選出されていたが、同年5月の左膝外側半月板損傷で全治約3か月の負傷。長期離脱を余儀なくされていた。怪我から復帰を果たし、11月のスペイン遠征ではU-19日本代表入り。「怪我してなかなか試合にも出られていなかった。代表に選ばれて本当にうれしかった」と当時の気持ちを振り返る。

 離脱中に励んだフィジカル強化は、新たな力をもたらした。上半身を重点的に鍛え上げ、当たり負けしない体が完成。「気を抜いたら一発でやられてしまう」という海外相手にも自身の持ち味を発揮する。「両足を使えるというところも大きな武器。どっちの足でも仕掛けられるところは見てほしい」と自信をのぞかせた。

 U20アジア杯ではベスト4入りを果たせば、5月のU-20W杯出場権を手にできる。甲田は「U-20W杯で世界の人に自分のプレーを見せられれば」と決意を語る。「パリオリンピックを目指しているので、そういうところでもアピールをしていきたい」と活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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