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長谷部誠がフランクフルトと契約延長を決断!「日本に着いたら引退会見か!?と連絡が…」

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MF長谷部誠

 フランクフルトと元日本代表MF長谷部誠(39)は21日、都内で会見を行い、2024年までの契約延長を発表。フランクフルトでの10シーズン目を迎えることになった。「2時間前に(日本に)着いたが、携帯を見たら引退会見か!?って連絡が来ていた。そういうことじゃないと(笑)。自分の契約延長の記者会見ができたことを嬉しく思っています」と語った。

 フランクフルトからは引退について「クラブ側が判断するのではなく、長谷部に判断を任せる」と言われているという。

 長谷部は「去年、一昨年と現役最後の年になると言っていて、去年も99%引退と言っていたけど、99.9%に上がった。現役でいる今を楽しんでサッカーをやっていきたい」と意欲を語る。

 現役にこだわる理由は「プレーすることが楽しい」と口にする。「20代前後の選手たちとポジション争いもするし、若い選手たちを成長させている。競争する楽しさも日々感じている。サッカーの楽しさがなくなったらスパイクを脱ぐ。個人的には楽しさ、よりもっと成長したい、うまくなりたいという気持ち。それがすべて」とサッカー選手という職業の楽しさを説いた。

 藤枝東高を卒業し、2002シーズンから浦和レッズに加入。J1リーグや天皇杯、AFC アジアチャンピオンズリーグなど数々のタイトルを獲得した。08年1月にドイツ・ブンデスリーガのボルフスブルクに移籍し、海外挑戦をスタート。08-09シーズンにブンデスリーガ制覇に貢献した。同クラブではUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場なども経験。13-14シーズンには同リーグのニュルンベルクに加入している。

 ニュルンベルクで1シーズンを過ごした後、14-15シーズンからフランクフルトに移籍した。ボランチだけでなく、3バックの中央でも躍動。ブンデスリーガのアジア人最多出場記録を更新し、同リーグ内の歴代最年長出場記録でもトップ10入りを果たした。昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)制覇を成し遂げた。

 日本代表では、06年2月に初のメンバー入りを果たす。イビチャ・オシム監督体制での招集は少なかったが、岡田武史監督体制では主力に定着。10年の南アフリカW杯では、苦境に立たされたチームを奮い立たすキャプテンに就任。日本代表2度目となるベスト16入りに導いた。18年のロシアW杯までキャプテンを務めたが、同大会終了後に代表を引退していた。

(取材・文 石川祐介)
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