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“W杯未経験組”唯一の連続先発となったDF菅原由勢「これきりに終わるんじゃなく…」

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DF菅原由勢(AZ)

[3.28 キリンチャレンジ杯 日本 1-2 コロンビア ヨドコウ]
 
 大幅に若返りが図られた新生・森保ジャパン。ウルグアイ戦もコロンビア戦も先発メンバーのほとんどはカタールW杯メンバーという中で、右SBとして2試合連続でスタメン入りを果たしたのがDF菅原由勢(AZ)だ。非カタール組で2戦連続の先発は菅原ただ1人。ボールを保持しながら主体的にゲームをつくっていくという新たな取り組みに挑んだこの2試合では課題と手応えの両方を感じ取ったという。

「いろんなことにトライし、新しいことにチャレンジしないと進歩も成長もない。チームとしてもそうだと思いますが、個人としてもそう。今チャレンジしていることは、僕のサッカー観においてすごい新しい要素になってきている。すごく新鮮な気持ちで試合も練習も含めてやれたと思います」。今回の国際マッチウィークをそう振り返る。

 コロンビア戦では守備の連動が巧みな相手に対し、日本代表はビルドアップが不完全でシュートまで行く回数は少なかったものの、縦パスをきっかけに守備網を打開していき、PA内まで運ぶ場面は多くあった。菅原は「すごくいい形で受けられる部分もあったので、それをしっかりゴールの前に持っていく、シュートで終わるというところが、次の作業になる」と課題もしっかり見据えている。

 ただ、ポジティブな言葉とは裏腹に、明るい表情をしているわけではなかった。理由は明快。1-1の引き分けに終わったウルグアイ戦を経て、絶対に勝ちたかったコロンビア戦も勝利に届かず、1-2で敗れたからだ。

「試合に出ている以上、勝たなきゃいけないし、さらに日本代表のエンブレムを背負っている以上、負けは許されない。あれだけ周りのお客さんの中できょうは逆転負けしてしまったので、そこの悔しさもある」

 感じた悔しさを張らせるチャンスは6月。「これきりに終わるんじゃなくて、次に向けてまたつなげていくのが今は大事かなと思います」と言い、代表に入り続けていくことを誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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