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開始3分ヘッド弾も逆転負け…三笘薫「南米相手にこれが実力」

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前半3分にMF三笘薫がヘディングで先制点を決める

[3.28 キリンチャレンジ杯 日本 1-2 コロンビア ヨドコウ]

 開始3分の先制パンチだった。試合開始早々の前半3分、MF守田英正の右クロスにファーサイドから飛び込んだ日本代表MF三笘薫(ブライトン)がDFダニエル・ムニョスに競り勝ち、ヘディングシュート。「来てほしいボールが来たので、タイミングだけ考えて飛んだ」と高い打点から叩き込んだ。

 昨年9月23日のアメリカ戦(○2-0)以来、国際Aマッチ6ゴール目。カタールW杯、そしてプレミアリーグでの活躍もあり、人一倍大きな歓声を浴びる背番号9が、その期待に応えてみせた。

 1-1の前半38分にはこの日が代表デビューとなったDFバングーナガンデ佳史扶が内側でボールを受け、左サイドに開いた三笘に展開。いい形のコンビネーションから三笘のクロスに逆サイドのMF伊東純也が合わせたが、シュートはミートしなかった。

「ウルグアイ戦よりは縦パスが入る場面も少しは出せた」。低い位置でプレーすることが多かった24日のウルグアイ戦(△1-1)と比べれば、三笘が高い位置を取る場面もあり、前半38分のシーンは狙い通りの形だったが、その回数自体は少なく、徐々に流れはコロンビアへ傾いていった。

 コロンビアの寄せの早さと球際の激しさに後手を踏み、劣勢の展開となる中、後半16分に逆転ゴールを許した。「南米相手にこれが実力だと思う」と唇を噛む三笘は昨年9月27日のエクアドル戦(△0-0)を引き合いに出し、「エクアドルにも押し込まれた。蹴られて、セカンドボールを回収されて、押し込まれることが多い」と指摘する。

「バトルのところで徐々に相手の時間になる。そこはシンプルに一人ひとりが能力を高めて、バトルに勝っていくことをやらないといけない」。局面局面で個の戦いに勝っていかなければ、第2次森保ジャパンが目指そうとしている主体的なサッカーも叶わない。

(取材・文 西山紘平)

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