beacon

筑波大を相手に監督感嘆のロングパスやクロスバー直撃弾、U-17日本代表MF中島洋太朗「毎試合フルパフォーマンスを出せる練習に」父は元Jリーガー

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表MF中島洋太朗(広島ユース)

[6.11 練習試合(40分×4) U-17日本代表4-2筑波大]

 U-17日本代表MF中島洋太朗(広島ユース)は1本目と2本目に出場。中盤3枚の一角としてプレーすると、序盤はなかなかボールを触れなかったが、ポジショニングを修正したことで、ゲームへの関わりが増えてくる。

 前半32分には前線のMF川村楽人(東京Vユース)にロングパス。惜しくもオフサイドとなったが、ベンチの森山佳郎監督からも「素晴らしい」と声が飛んだ。さらに2本目にはクロスバーを直撃するミドルを放つなど、存在感を放った。

「今日も厳しい戦いでしたが、勝ち切れたことは大きかった。鹿島ユースとの練習試合から中2日でやったけど、アジアカップも中2日で試合がある。コンディションの整え方とか、毎試合フルパフォーマンスが出せるようにという練習になったのかなと思います」

 相手の筑波大には、今春に行われた広島の宮崎キャンプに一緒に参加したMF竹内崇人(3年=広島ユース)がいた。「試合前に向こうも気づいてくれて。1本目だけ出るからよろしくって言われました。対戦するのは初めてでしたが、やっぱり上手いなと思いました。キャンプでも同じポジションでプレーしていたので、負けないように頑張りたいなと思います」。

 仙台や千葉、そして広島で活躍した元サッカー選手の中島浩司さんの次男ということでも注目を集める。「試合の映像を見てくれたり、お父さんのアイディアとかをアドバイスしてくれます。それがいいアドバイスなんです。それにサンフレッチェのサポーターの期待も感じています」。

 ただそれほど周囲の声に敏感ではないようで、「理想としているのはイニエスタ選手。感覚的にも同じような部分を感じていて、プレーをみてアイディアを参考にしています」と自らの成長に目を向けている。「今年中にトップチームに上がれるようにやっていきたいです」。

 飛躍を遂げるためにも、世代別代表での活動も大事にしたい。17日に初戦を迎えるU17アジアカップは、U-17ワールドカップに繋がる重要な大会になる。中島も「最高で6試合あるので、みんながフルで出ることは厳しいと思う。誰と出てもどんな形でも、いいパフォーマンスが出せるように意識してやりたい」と気を引き締めた。 

(取材・文 児玉幸洋)
▼関連リンク
AFC U17アジアカップ タイ2023特設ページ

TOP