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欧州初年度22ゴールのFW上田綺世「自分の武器は明確になった」自信も胸に1トップ先発へ

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日本代表FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)

 ベルギーリーグ日本人史上最多の22ゴールを挙げ、充実の欧州移籍1年目を終えた。日本代表FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)が14日、エルサルバドル戦の前日練習後に報道陣の取材に対応。「新しい環境でいろいろ自分なりに変化を必要とされた。強度も知識もサッカーにおいていろんなところで成長できたと思う」とこの1年間の手応えを語った。

 上田は昨年夏、鹿島アントラーズからセルクル・ブルージュに完全移籍。開幕当初は周囲との連係に試行錯誤し、カタールW杯前は7ゴールにとどまったが、年明けからはシャドーやトップ下のポジションでの起用が増加しながらも得点を量産。最後は14試合12ゴールという驚異の固め取りで同リーグの日本人得点記録を樹立した。

 上田は「何が大きく変わったかはシーズンを通して戦ってきたので自覚はない」としつつも、移籍1年目という環境の変化に適応したことを前向きに受け止めているようだ。

「文化が違うので適応能力だったり、言葉も違うし、サッカーも生活も違う中で自分をどう出していくかというところで、自分がどういうプレースタイルで、どういう形で点を取って行くかを1年間ずっと考え続けてきた。そういう点では動き出しや自分の武器は明確になった。海外でどう通用するか、自分がどう上に行くかを何となく見つけることができた。それが一つ自信になった」と前向きに語った。

 異国の地に渡り、自らの手で結果を掴み取る。その経験は日本代表の舞台でも活かされるはずだ。

「最後は個になる。ピッチの中で感覚的に擦り合わせる場面は多くある。最終的には戦術どうのではなく、個人のところになってくることが攻撃は特にある。いろんな局面でそういったところが出る」

 個人のクオリティーの重要性を強調した上田は15日のエルサルバドル戦で1トップでの先発起用が濃厚。MF三笘薫(ブライトン)、MF旗手怜央(セルティック)らとの同世代共演が見込まれる中、「日本代表は海外で活躍している選手も多いし、大きな武器を持っている選手が多い。個性を噛み合わせると自分の武器を活かせる部分もある。そういう部分を話したり、表現しながら、信頼も含めて自分がボールを引き出せるように努力したい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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