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世界的エースに姿重なる背番号7…三笘薫「昔から好きだったので嬉しい」

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日本代表MF三笘薫(ブライトン)

 日本代表MF三笘薫(ブライトン)はキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦で、4-1-4-1の左ウイングでの先発出場が見込まれる。周りでは左SBにDF森下龍矢(名古屋)、インサイドハーフにMF旗手怜央(セルティック)、1トップにFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)と、2019年ユニバーシアード大会に共に出場した選手たちの先発が濃厚。三笘は「ずっとやってきているからこそ活かせる部分もある」と手応えを口にした。

 三笘は筑波大時代の19年、森下(明治大)、旗手(順天堂大)、上田(法政大)とともにナポリで行われたユニバーシアード競技大会に出場。サッカー競技は同年限りで廃止されることが決まっていた中、決勝戦では3点に絡む大活躍でブラジルを下し、日本を最後の王座に導いた。

 そのメンバーからは三笘、上田のみがカタールW杯に出場。だが、今回の活動では初招集の森下、9か月ぶり復帰の旗手も久々の共演となる。三笘は森下について「彼は機動力があるので、オーバーラップたくさんしてくれると思う」、旗手について「強度や一つ一つのプレーのクオリティーがすごく高くなっている印象で刺激を受けている」と述べるなど、それぞれの舞台での成長を見せつけるつもりだ。

 またカタールW杯で感じた悔しさを胸に「世界一」という高い目標を掲げるようになった第2次森保ジャパン。「どの相手にも勝てる可能性がある以上、そこを目指すのが普通。その上でベスト8が通過点になればいい」。そう先を見据えた三笘は「まずは自分のプレーに集中して、自分の特長を出したい」と個人としての競争にも意気込みを示す。

 今回の活動では背番号も7番に変更され、心機一転。三笘は「7番が空いていた」と理由を明かしつつも、「昔から好きだったので付けられるのは嬉しい」と好感触だ。

 その理由の一つは「小さい頃はスタイルを真似していた」というFWクリスティアーノ・ロナウドの存在。報道陣からの世界的エースと姿を重ねる声には「得点力とか身体能力だったり全部(が足りない)。そういった比べられるような選手になるために努力していくだけ」とバッサリ返したが、新たな番号を自分のものにしていく構えだ。「前回は9番で僕も違和感があったけど、どんどん馴染んできたと思うので、それと一緒で7番も馴染んでくると思う」と前向きに語った。

(取材・文 竹内達也)

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