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U-17日本代表FW道脇豊(熊本)が大黒コーチ直伝の動きから先制弾「これで解き放たれるし、もっと取れる」

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先制点を奪ったU-17日本代表FW道脇豊(熊本)

[6.17 AFC U17アジアカップGL第1節 U-17日本 1-1 U-17ウズベキスタン]

 MF吉永夢希(神村学園高)のちょっと早めのクロスボールに対し、待ってましたとばかりのポジショニングから強烈なヘディングシュート。前半8分、U-17日本代表FW道脇豊(熊本)は186cmの体躯を自在に操る空中姿勢から、頭で先制弾を叩き込んだ。

 事前のトレーニングからクロスへの入り方はもちろん、蹴るタイミング自体も「(吉永)夢希とはよく話をして」入念に合わせてきた。さらに準備合宿に参加した元日本代表FWの大黒将志ゲストコーチから受けた薫陶も早速活かした。

「DFの前に立つんじゃなくて、間に入って待てということを凄く言われました。動き出しについても、たくさんアドバイスをもらっておいてよかった」

 学ぶ姿勢の良さは道脇の個性でもある。06年生まれの道脇たちにとって、05年にJ1優勝を果たし、06年のドイツW杯に出場した大黒のプレーを観た記憶はない。ただ、その現役時のプレーも動画で観て、「すごい動き出しをするFW」であることを認識するや、短い時間でも幾つかポイントを絞って学び取った。

 試合は交代したあとに追い付かれて「勝ち試合を落とした印象はあると思う」という無念の結果に。「負けたみたいな雰囲気になってしまっていた」と言うが、道脇は「実際は負けていないし、悪い結果にしてしまったと思い過ぎないほうがいいと思う」とポジティブに捉えている。

 シンプルに「次を勝てばいい」としつつ、「自分もここで1点取れたことでプレッシャーから解き放たれたと思うし、次からもっと沢山ゴールを奪っていけると思う」と力強かった。エースの一発で始まった大会が、エースの量産という形になるのかどうか。まずは中2日で迎えるU-17ベトナム代表戦での爆発を期待したい。

(取材・文 川端暁彦)
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