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まずは勝点3をしっかり取る。U-17日本代表が20日に難敵・ベトナムと激突

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ドロー発進のU-17日本代表がベトナム戦前日練習を行った

 19日、AFC U17アジアカップ第2節・U-17ベトナム代表戦を翌日に控えたU-17日本代表はタイ・バンコク市内でトレーニングを実施した。

 中2日の連戦となるため、ハードなトレーニングを課すわけにはいかない。要点を絞ってベトナムを想定しての攻守の戦術的なポイントを確認しつつ、特に攻撃の連携を再確認。「対日本用の戦い方をしてくる可能性もある」(森山佳郎監督)と、引いて守りを固めてくることも想定した準備を実施した。

 慣れない異国での生活、酷暑の中での試合という環境に加え、中2日の連戦という点も加味して「元より全員で戦うつもりでここに来ている」森山監督はメンバーを入れ替えながら戦う方針。当然連勝を目指した上で、世界切符を懸けた準々決勝でチームをベストの状態に持っていきたい考えだ。

 ベトナムは近年着実に力を付けている難敵で、指揮官も「警戒すべき選手は複数いる。スピードとテクニックを兼ね備えている選手が多い」と警戒を深める。「やっぱりカウンターのチーム」と、速攻には特に注意して試合を運ぶことになる。「馬力もあってなかなか良い選手」と指揮官も警戒する10番のグエン・ティエン・プーを含め、抑えるべきところを抑えた上で点を取って勝ちきりたい。

 初戦でウズベキスタンと引き分けていることを思うと、単に勝つだけでなく得失点差も稼ぎたいと思ってしまうところだが、経験豊富な指揮官はこれを戒める。練習の最後に選手たちを集めてこう語りかけた。

「得失点差で稼ぎたいから『点を取らなきゃ』『早く取らなきゃ』となってしまうと、かえって入らないもの。だから、まずそこは考えなくていい。勝点3をしっかり取って、その上で狙っていけるならさらに得点を狙えばいい」

 焦って攻めればカウンターが得意な相手の思うツボという面もある。交代選手も活用しながら、まずはしっかり勝点3を奪っていく。大事な一戦となるAFC U17アジアカップ第2節・ベトナム戦は、日本時間20日19時からラジャマンガラ国立競技場を舞台に開催される。

(取材・文 川端暁彦)
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