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10番MF佐藤龍之介(FC東京U-18)が1ゴール1アシストの活躍。U-17日本代表を白星へ導く

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U-17日本代表MF佐藤龍之介(FC東京U-18)は1得点1アシストの活躍

[6.20 AFC U17アジアカップGL第2節 U-17日本 4-0 U-17ベトナム]

“06ジャパン”の10番が1ゴール1アシストの活躍だ。U-17日本代表は前半2分、電光石火とも言える先制点。右サイドを抜け出したMF佐藤龍之介(FC東京U-18)が切り返しから右足でクロス。ボールはピンポイントでFW道脇豊(熊本)の頭へ届き、ゴールネットを揺らした。

 佐藤は試合直後に行われたヒーローインタビューで「1点目はDF柴田(翔太郎)選手が持った時にスペースが空いていたので、ポケットランをして、そこで落ち着いてボールを持って、一人かわして、僕のファーサイドに(道脇)豊がいるのが見せたので、そこにクロスを上げるだけでした」とコメント。日本は3日前のウズベキスタン戦で先制点を奪いながら、その後再三のチャンスを活かすことができず、1-1で引き分けている。だが、10番は引きずることなく、立ち上がりから得意のドリブル、そして精度の高いキックを発揮。貴重な得点をもたらした。

 佐藤はスペースへの抜け出しやプレスバックなど献身的な動き。同時に左クロスに飛び込もうとするなど、ゴールを狙い続けた。そして、2-0の後半21分に今大会初ゴール。日本は自陣からテンポの良くボールを動かすと、MF中島洋太朗(広島ユース)がギャップを突くスルーパスを通す。右からゴール前へ抜け出した佐藤は、右足アウトにかけてシュートを狙う。ボールはファーポストを叩いてゴールイン。「洋太朗が持った時にチェックの動きみたいな感じで裏のスペースを取ることができたので、落ち着いてアウトサイドで流し込むことができました」と鮮やかな一撃でのゴールを喜んだ。

 今年3月8日、ルヴァン杯で先発出場し、FC東京トップチームデビュー。MF久保建英の持つクラブ最年少先発出場記録を更新した注目の16歳だ。この日は、日本の10番に相応しい活躍を見せ、チームも4-0で今大会初白星。決勝トーナメント進出へ大きな勝点3を獲得した。前半は相手にボールを持たれる時間が増え、日本はパスが合わないシーンも増加。それでも、ハーフタイムに修正し、後半の3得点に結びつけた。

 佐藤は「後半は良い形で3点奪うことができて、結果的に勝点3と得失点(4)差を取ることができて良かったです」。チームはインドとの次戦で引き分け以上ならば自力での決勝トーナメント進出が決定。準々決勝で勝てば、U-17ワールドカップへの出場権を獲得する。佐藤は「しっかりインドに勝って、良い形で決定戦に臨みたいと思います」ときっぱり。06年生まれ世代の10番は、この日のような活躍でチームを世界切符獲得、アジア制覇へ導く。
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