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ペルー指揮官「日本のトランジションに高い代償を払った」韓国との違いにも言及

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後半38分、1点を返したペルー代表

[6.20 キリンチャレンジ杯 日本 4-1 ペルー パナスタ]

 ペルー代表のフアン・レイノソ・グズマン監督が20日、キリンチャレンジカップ・日本代表戦の試合後会見に出席し、「日本のトランジションに高い代償を払った」と敗因を語った。

 FIFAランキング20位の日本と21位のペルーによる同格対決。立ち上がりは互いに強度の高いせめぎ合いが見られ、拮抗した展開となったが、前半22分にDF伊藤洋輝のミドルシュートが決まって日本が先制点を奪うと、その後は一方的な展開となり、MF三笘薫、MF伊東純也、FW前田大然のゴールで加点した日本が4-1で勝利した。

 グズマン監督は「まだ今日の試合を結論を出すには早い。FIFAの国際Aマッチデーは結果よりも今後への期待が重要な試合だと位置付けている」と前置きしつつ、「今日の試合はペルー代表はいいところもあったが、試合の流れの中でよりゲームを支配するような展開が求められた」と指摘。「日本のトランジションに高い代償を払った。2-0の状況から2-1、2-2にするチャンスもあったが、ビハインドの時にゴールはなかなか訪れないものだ。3点目、4点目がチームに大きなダメージを与えた」と敗戦を振り返った。

 パナソニックスタジアム吹田のアウェーゴール裏には大勢のペルーサポーターが詰めかけ、試合前からスタジアム外でも至る所に応援の声が聞かれた。指揮官は「アップから非常に大きな声援を受けて、試合に向けて私たちのモチベーションを高めてくれた」と感謝を述べつつ、「結果を出すことができずにとても悲しいし、自分たちに対しては憤りを感じている。日本の各地から、大阪だけでなく、いろいろなところからスタジアムに集まってくださった皆さんにいい結果を届けてあげたかった」と敗戦を悔やんだ。

 ペルー代表は16日に韓国代表に2-0で勝利していたが、日本に大敗。「韓国代表のほうがより縦へのプレーが中心だった。金曜日はうまく対処できたが、日本はボールポゼッションが高く、攻撃のトランジションの中でポジショニングを頻繁に変えながらスペースを見つけるチームだった」と両国の違いを述べつつ、「どちらも素晴らしいチームだし、W杯など各大会で非常に素晴らしい結果を残している。アジアという大陸の代表として結果を出していくと思う」とリスペクトを示していた。

(取材・文 竹内達也)

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