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ここで見せるか10番の仕事。U-17日本代表MF佐藤龍之介(FC東京U-18)は「大事な試合で決め切る」ことを目指す

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U-17日本代表の10番、MF佐藤龍之介(FC東京U-18)は大事な試合で決め切る

 AFC U17アジアカップ・グループステージ第3節・インド戦で温存され、「おかげで120%の状態になりました」と語るのはU-17日本代表の10番、MF佐藤龍之介(FC東京U-18)だ。

 そのインド戦は後半に難しい展開となって8-4の稀に見る乱打戦になるなど反省材料も多くなったが、佐藤はその点も「突破しても慢心することなく、良い意味で引き締められた。全員が一つの目標に向かっていけているし、チームとして良い状態になれた」と前向きに捉えている。

 その上でU-17オーストラリア代表との決戦に向けて、あらためて気持ちを高めつつ、冷静に分析もしている。「17番(イランクンダ)みたいな強烈な武器を持った選手がいるので、守備のところではしっかり気を付けないといけない」とした上で、「こちらが相手のボールを奪ったあとにチャンスになる」とショートカウンターで仕留めるイメージも膨らませている。

「個人としてはまず運動量を出して相手を困らせたい。ポケットラン(ペナルティエリア脇への走り込み)だったりでチャンスを作りつつ、自分で決め切るところまでやっていきたい」

 この「決め切る」という言葉は、佐藤が繰り返して強調してきたキーワード。ボールテクニックや戦術眼には元より定評もあるが、それだけではない怖い選手になっていくために必要な、ゴールを奪い取る力を追求してきた成果が問われる試合になる。

「この試合が一番大事ですし、そこで結果を出せる選手が本当に価値のある選手だと思っています。そこは絶対に狙っていきたい」

 目指してきた「大事な試合で決め切れる選手」へ。佐藤龍之介の真価が問われるゲームとなる。

(取材・文 川端暁彦)
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