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「出たら絶対チャンスは作れる」MF山口豪太(昌平高)。U-17日本代表の切り札は爆発の時を待つ

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インド戦で鮮烈なゴール。U-17日本代表MF山口豪太(昌平高)は爆発の時を待つ

 AFC U17アジアカップ、一つ下の高校1年生世代からメンバー入りしているMF山口豪太(昌平高)は、グループステージ第3節・U-17インド代表戦で途中出場。悔しい気持ちを噛み殺していた気持ちのこもった一発でゴールネットを揺らし、強烈なインパクトを残した。

「キックには自信があるので」と語ったように、プレースキックを含めてトレーニングでも印象的なプレーは少なくない。森山佳郎監督もインド戦のプレーを観て「十分やれると思っている」と山口のプレーに手応えを感じてはいるのだが、日本が早々に先行する試合展開が続く中で、なかなか出場機会には恵まれていない。

 本人もその理由は明確にわかっているようだ。

「オーストラリア戦を観ていても、守備のところはみんな本当に凄く戦っていて、あれだけやれる自信はないです。佐藤龍之介(FC東京U-18)くんとかボールを失わないし、守備もできる。もうプロでもやれている選手で、すごく尊敬している」

 ディフェンスで強度を出していく部分に関して自分の課題があることは認めつつ、しかし「攻撃ではやれると思っている」とも言う。イランとの準決勝でも、自分に出番が回ってきたらどういうプレーを見せるかというイメージを膨らませている。

「ボールを持ってスルーパスを出したり、カットインしてミドルシュートも狙える。ドリブルではがせると思うし、チャンスを作りたい」

 デカくて強いイランに対しても、自分の技巧とセンスで打開できる。

「出たら絶対にチャンスをたくさん作っていく自信はあるので、そこで得点につながるプレーを見せたい」

 悔しい思いをぶつけて世界大会へ繋がる活躍を見せる。「今度の試合はロースコアで終盤までもつれるかもしれない」というのが指揮官の展望だが、そこで山口の左足に打開を託す。そんな展開もあるかもしれない。

(取材・文 川端暁彦)
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