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いざU17日韓戦。「U-17ワールドカップのレベルの戦い」を制し、優勝を目指す

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U-17日本代表がU17アジアカップ決勝の前日練習を行った

 1日、AFC U17アジアカップ決勝を翌日に控えたU-17日本代表はバンコク近郊で最後の調整を行った。連戦の影響を考慮し、試合前々日はリカバリーメニューのみで、この日も限られた時間と強度の中で対韓国を意識したトレーニングを実施した。

 この日韓戦に向けて「ワクワクしている」と語った森山佳郎監督は韓国について「U-17ワールドカップで上位に進出してもおかしくないチーム」と評価する。今大会の韓国については、団長を務める反町康治技術委員長も「非常に質が高い。ちょうど育成の改革をしてきた世代なので、その成果が出ているのだと思う」と警戒を深めている。

 7番を背負うMFユン・ドヨンを筆頭に好選手が揃い、森山監督は「コンパクトにした中で攻守の組織性がある点は、これまでのアジアの相手とは決定的に違う」と言う。ロングボール主体の相手にいかにやられず、自分たちのペースへ試合を持っていくかにフォーカスしていたここまでとは異なり、まずはボールを軸にした主導権争いを真っ向から展開することになりそうだ。

 トレーニングではそんな韓国を踏まえた攻守の狙いどころを確認。今大会の韓国が得意とするセットプレーに関しても、時間が限られる中でポイントを絞って対策を落とし込んだ。「U-17ワールドカップは、こういうレベルの相手との連戦になるので、その意味でもこうした一戦ができる意味は大きい」と意気込む。

 その上で、森山監督は「ただ、韓国との試合はそれだけではない」という点も最後に選手たちへ強調する。

「最後まで気持ちを切らさず、どれだけ疲れていてもメンタルの強さを発揮して、チームの勝利のために全員で戦ってくる。そういう相手に対し、覚悟を持ってピッチに立ってない選手は簡単に呑み込まれるからな。自信を持って戦っていこう」

 技術・戦術を巡る攻防もあれば、酷暑の連戦で6試合目というフィジカル的な限界との戦いでもある。そしてもちろん、メンタル面の強さ、そしてチームワークが問われる戦いになるのも間違いない。

 注目の決勝は日本時間の2日21時から幕を開ける。

(取材・文 川端暁彦)
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