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矢田、望月、佐藤がゴール!イランを3-0撃破のU-17日本代表、アジア連覇へ王手!

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前半9分、MF矢田龍之介(清水ユース)の先制点を喜ぶU-17日本代表

[6.29 AFC U17アジアカップ準決勝 U-17日本 3-0 U-17イラン]

 U-17日本代表がアジア連覇へ王手をかけた。29日、AFC U17アジアカップ準決勝でU-17イラン代表と対戦した日本は、MF矢田龍之介(清水ユース)とMF望月耕平(横浜FMユース)、FW佐藤龍之介(FC東京U-18)のゴールによって3-0で快勝。当時AFC U-16選手権として開催されていた18年大会に続く、アジア連覇へあと1勝とした。

 日本は3-1で勝利し、U-17ワールドカップ出場を決めた準々決勝・オーストラリア戦(26日)から先発5人を変更。右SB松本遥翔(鹿島ユース)が初戦以来となる先発出場を果たした。また、DF土屋櫂大(川崎F U-18)、矢田、望月、MF川村楽人(東京Vユース)が先発復帰。4-4-2システムのGKは後藤亘(FC東京U-18)で、4バックは右SB松本、CB永野修都(FC東京U-18)、CB土屋、キャプテンの左SB小杉啓太(湘南U-18)の4人。中盤は矢田とMF山本丈偉(東京Vユース)のダブルボランチで、右SH望月、左SH川村、前線は佐藤とFW道脇豊(熊本)がコンビを組んだ。

 日本は立ち上がり、やや押し込まれ、連続でクロスへ持ち込まれたが、松本のミドルシュートなどで攻め返す。そして、前半9分に先制点。永野のサイドチェンジから左の小杉が前方へ繋ぐ。パスを受けた川村は切り返しから一気に加速し、DFを振り切る。そして、エンドライン際からマイナスのラストパス。これを佐藤がそらし、後方の矢田が左足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。

 4-4-2でブロックを構築するイランの守りを鮮やかに攻略。この後、ボールを保持する日本は、佐藤、川村のドリブルも効果的に活用して2点目を目指す。相手のスピードある攻撃を受けるシーンもあったが、土屋や永野が的確なカバーリングで阻止。前半20分にはビルドアップのミスで失点のピンチがあったが、相手のシュートが枠を外れて事なきを得た。

 逆に日本は25分、左中間でボールを持った矢田が見事なグラウンダーの縦パス。ターンした佐藤が左足シュートを打ち切る。これはGKに阻まれたが、セカンドボールを山本が回収。パスを受けた望月が粘ってキープし、左足で今大会首位タイに並ぶ4得点目を挙げた。

 2点ビハインドとなったイランも重心を前に傾けて反撃。降り出した大粒の雨の中、日本はクロスで背後を取られかけるシーンもあった。だが、凌いで2-0で前半を終える。後半9分には雷で約10分間の中断。荒れたピッチを含めて集中力の維持が難しいコンディションだったが、日本は失点することなく試合を進める。体格の大きな相手とのバトルで負けず、逆に道脇や川村が積極的にゴールを目指していく。

 後半26分、日本は山本と川村に代えて、MF中島洋太朗(広島ユース)とFW名和田我空(神村学園高)を投入。29分には道脇が正面左寄り、PAやや外側の位置でFKを獲得する。名和田とのじゃんけんを制してキッカーとなった佐藤が、グラウンダーの右足シュート。これが左隅に決まり、3-0となった。

 この後、名和田の個人技、佐藤とのコンビネーションなどで追加点のチャンスを作る日本は35分、佐藤と道脇に代えてDF本多康太郎(湘南U-18)とFW高岡伶颯(日章学園高)を投入。後藤やDF陣の身体を張った守備で踏ん張り、無失点を継続する。45+1分、日本は望月とMF杉浦駿吾(名古屋U-18)をスイッチ。このまま3-0で勝利した。日本は29日の決勝で韓国と戦う。
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