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なでしこJの熊谷紗希&植木理子は“エース”の思い背負い世界一奪還に挑戦「ピッチで答えを出す」「精一杯頑張りたい」

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DF熊谷紗希(左)とFW植木理子

 日本女子代表(なでしこジャパン)は3日、国内トレーニングキャンプ7日目を実施した。練習は冒頭の15分間を除いて非公開。20日開幕の女子ワールドカップに向けて強化と準備が進む。

 2011年のドイツ大会以来となる優勝を目指すなでしこジャパンだが、当時の景色を知るのは主将のDF熊谷紗希(ローマ)のみ。共に世界一を経験し、ここまで日本の10番を背負ってきたFW岩渕真奈は23人の登録メンバーから外れた。

 岩渕はメンバー発表があった6月13日に自身のツイッター(@buchi_mana)を更新。「今回メンバーに入る事はできませんでしたが、チームのみんなに気持ちを託せたらなと思います。なでしこジャパンへの応援よろしくお願いします」と23人にエールを送っていた。

 そうした中、3日の練習後に報道陣の取材に応じた熊谷は、岩渕と「やり取りはあったし、実際に会ったりもした」と明かす。「特に私は年齢も近いし、ユースの時からずっと戦ってきている選手。本人からも『応援している。頑張れ』という言葉はかけてもらえて、やるしかないなと思っているし、選ばれた自分はピッチで答えを出すだけ」と“戦友”の思いも背負い、再登頂を狙う。

 同じストライカーとして、その背中を追ってきたFW植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は、「今でも憧れの選手なのは変わりない」とし、「自分にしかできないこともあると思うので、そこの部分でチームに貢献できたら良いなと思うし、あまり気負いせず、地に足つけて精一杯頑張りたい」と岩渕に代わり、日本の攻撃を引っ張っていく気構えだ。

 なでしこジャパンは6日まで千葉市内でトレーニングキャンプを行い、その後、短いオフを挟んで10日に再集結。14日に仙台市で行われるMS&ADカップで、女子W杯前最後のテストマッチとなるパナマ女子代表戦を戦い、22日に“重要な初戦”ザンビア女子代表戦を迎える。

(取材・文 成田敏彬)
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