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宮澤ひなた2発に田中美南が“三度目の正直”、遠藤純&植木理子も取った!! なでしこJ、ザンビアを下してW杯白星発進

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なでしこジャパンが快勝を飾った

[7.22 女子W杯グループC第1節 日本 5-0 ザンビア ハミルトン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は22日、女子ワールドカップのグループリーグ初戦でザンビア女子代表と対戦した。前半終了間際に先制した日本は後半にゴールラッシュ。5-0で勝利した。

 決勝トーナメント進出を狙う中、池田太監督は重要な初戦に3-4-2-1のシステムを採用。ゴールマウスにはGK山下杏也加が立ち、3バックは左からDF南萌華、DF熊谷紗希、DF石川璃音が並んだ。左のウイングバックにMF遠藤純が入り、右にDF清水梨紗。ダブルボランチはMF長野風花とMF長谷川唯が組み、インサイドハーフにMF宮澤ひなたとMF藤野あおば。先頭にはFW田中美南が立った。

 日本は立ち上がりから主導権を握ると、前半7分に決定機。左サイドを突破した遠藤がゴール前にパスを通すと、ファーサイドに流れたボールを清水が折り返す。最後は藤野が落ち着いて強烈なシュートを放ったが、GKカトリーヌ・ムソンダの好セーブに遭った。同10分には、その藤野が遠めから右足を振るも、ゴール右のポストに直撃。先制点とはならなかった。

 その後も最終ラインからボールを繋いで前進を図る日本。FWバーバラ・バンダを狙ったザンビアのカウンター攻撃には、南、熊谷、石川の3バックが冷静に対応し、試合の流れを渡さない。すると、前半21分に日本がゴールネットを揺らした。

 右サイドでフリーキックを得ると、遠藤が左足で入れた鋭いボールに石川と南が飛び込む。ゴール前で潰れる形となり、そのコンタクトでDFルショモ・ムウェンバのクリアが小さくなると、そのルーズボールにすぐさま反応した田中がネットに突き刺した。しかし、この得点はビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入、オンフィールドレビューの結果、オフサイドの判定。ゴールは認められなかった。

 前半29分には左サイドを宮澤、遠藤の連係で突破すると、遠藤が入れたボールに田中がシュート。だが、ミートできない。同30分には清水が右サイドからゴール前にパスを通したが、走り込んだ田中には届かず。同35分には藤野、同39分には長野が積極的にシュートを放つも、先制点が遠い。

 それでも、前半終了間際に日本が先にスコアを動かした。同43分、右サイドから攻撃を仕掛ける日本は、長谷川のトリッキーなループパスで藤野がスペースに抜けると、2タッチ目でゴール前へ。一瞬のスピードで相手を剥がした宮澤がフリーで押し込み、ついにリードを手にした。

 1点リードで前半を折り返すと、後半4分に田中が強引にゴールネットを揺らすも、その前の遠藤からのクロスを受けたシーンがオフサイドだったとし、追加点は認められない。同6分には藤野がペナルティエリア内で相手GKに倒されてPK獲得と思いきや、こちらも前のシーンがオフサイドの判定。得点とはならなかった。

 それでも、三度目の正直。日本は後半10分、長谷川のスルーパスで左サイドを抜け出した遠藤がゴール前にグラウンダーのボールを入れると、田中がスライディングで流し込むように決めた。同17分には、その田中の折り返しを宮澤が押し込んでこの試合2点目。一気にリードを広げた。

 試合を優位に進める日本は後半21分に選手交代。田中を下げてFW植木理子をピッチへ送り込んだ。すると同26分には、その植木を起点に追加点が生まれた。右サイドから攻撃を仕掛ける日本は、清水が先頭の植木に入れると、長谷川に落として左へ展開。ボールを受けた遠藤が持ち込んでゴール右に決めた。

 点差をさらに広げた日本は、その後も攻撃の手を弱めない。交代枠を使いながら追加点を狙いつつ時計の針を進めた。終盤にかけては相手の猛攻を受けるも、ゴール前で決定的なシーンを作らせない。後半アディショナルタイム11分には植木が自ら得たPKを沈めて5-0で快勝した。

 なでしこジャパンは女子W杯白星発進。次戦は26日にダニーデン・スタジアムでコスタリカ女子代表と激突する。

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