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「京都も真夏は暑い」U-22日本代表MF山田楓喜はバーレーンの酷暑も問題なし、アジアでの躍動狙う

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MF山田楓喜

 誰もがしかめ面をする中東の酷暑の中で、汗をかきつつも涼しい顔をしている男がいる。U23アジアカップ予選に出場中のU-22日本代表MF山田楓喜(京都)が取材に応じ、「暑さは厳しいけど、京都も真夏は暑いので、そこまで困っていない。京都よりやばいけど適応できる」とサラッと言った。

 強がりで言っている訳ではないことは、右ウイングで先発した初戦のパキスタン戦での活躍で証明済みだ。

 まずは前半9分、右サイドでボールを受けて中に持ち込み、左足シュート。これはGKに防がれたがボールはしっかり枠を捉えていた。

 11分には左CKのチャンスでキッカーを任され、さらにその1分後の12分。今度は右CKのチャンスでキッカーとなると、山田が蹴ったボールを中央からDF鈴木海音がヘディングで決めて、先制点をアシスト。また、前半アディショナルタイムにMF三戸舜介が決めた日本の3点目は山田のスローインが起点だった。

「セットプレーはキッカーが7、8割と言われる中でキッカーを任されて、1点目が決まり、流れをつくれたのは良かった。いろいろデザインした中でシュートまでいけていたのでそれは良かった」と練習の成果に手応えを感じている。

 山田の活躍には京都のチームメートであるMF川崎颯太も刺激を受けており、「サンガ勢が代表で結果を出したのは僕としても嬉しい。次は俺がやるしかないという気持ち」と意気込みを強めている。

 反省点は後半に打った2本のシュートが枠を捉えなかったこと。「自分のパターンを作れたのは良かったけど、決め切る部分は追求していきたい」と言葉に力を込めて言う。

 狙い通りにシュートを蹴ることができなかったのは力みと芝のコンディションが要因だ。「力みはあったけど、芝生も打つ瞬間にポンと浮いたりした。でも、自分の実力。3本くらい打ったので、適応できたかなと思う」と悔しがった。

 所属の京都では出場試合数が少ないが「自分は試合カンをなくすことはない。(試合に)出ていても出ていなくても練習でやっていることを100出せば、という感じですね」と、この点に関してもサラッと言ってのける22歳。残り2試合もタフに戦うつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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