beacon

A代表で初のゲームキャプテン担ったMF田中碧「勝ったことで少しホッとした」

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテンマークを巻いた日本代表MF田中碧

[9.12 キリンチャレンジ杯 日本 4-2 トルコ ゲンク]

 9日のドイツ戦(○4-1)から先発メンバー10人を入れ替えて臨んだトルコ戦、日本代表のキャプテンマークはMF田中碧(デュッセルドルフ)の左腕に巻かれていた。4-2で勝利した試合後、田中は「自分のことを考える暇もなく、勝てばいいなと思っていたので、ちょっとホッとはしている」と安堵の気持ちを吐露した。

 チームキャプテンのMF遠藤航によると、この一戦のゲームキャプテンを決めたのは森保一監督。EAFF E-1選手権でキャプテンを務めた経験を持つDF谷口彰悟、同世代でリーダーシップを持つMF堂安律も先発に名を連ねていたが、期待の表れか、腕章はボランチの序列でやや苦しい状況に陥っている25歳に託された。

 試合前にはJFAリスペクトフェアプレーデイズの宣言も読み上げ、「シンプルにキャプテンをやるというのは責任をすごく感じた」と田中。その一方で「僕自身はまだまだやらないといけないなと思いながらも、チームが勝つことがすごく大事だった。自分のプレーも反省するところはあるけど、勝ったことで少しホッとした部分はある」と葛藤をのぞかせながら心境を語った。

 この日の自身のパフォーマンスにも満足がいっていない様子。後半のプレーを振り返った田中は「強度が少し落ちて、行かれたりする部分があったのが反省材料。ああいうタフな相手に90分通して奪い切れるようにして行かないと。ボランチである以上、ボールを動かすことよりそっちが重要だと思う。局面でボールを取るというのは自分自身に課していきたい」と課題を口にした。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP