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U-17日本代表MF長田叶羽(G大阪ユース)が好守から1G1Aの活躍。U-16世代のリーダーは「ワールドカップは自分が応援される側に」

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2本目27分、U-17日本代表MF長田叶羽(G大阪ユース)が左足でゴールを決め、3-1

[9.12 練習試合 U-17日本代表 4-1 U-17北信越選抜]

「コーチングして前からプレスや、攻撃を落ち着かせて前に運ぶこととかは自信があるので、その良さを出していかないと上にはいけないと思う。その良さを今日は出せたかなと思います」

 U-16世代のリーダーが、U-17ワールドカップメンバー入りへアピールだ。U-17日本代表MF長田叶羽(G大阪ユース)は、35分×2本実施された練習試合の2本目にボランチとして出場。6分に敵陣でのインターセプトから勝ち越しゴールをアシストすると、27分には再び敵陣でインターセプトし、ドリブルから左足シュートを決めた。

 声と技術力でチームをコントロールし、鋭い動きでボールを奪って1ゴール1アシストの活躍。「1点取れると結構みんなも落ち着いて、きょうボクと初めてやった選手も結構多かったので、自分の良さを少しでも分かってもらえたかなと思います」。廣山望監督も「主体的にサッカーをやれているうちの一人ですね」と認めるMFは「言われてやるよりも自分が」と発信し、合宿初日からチームメートを巻き込んでいた。

 長田は07年早生まれの高校2年生。U-16日本代表のリーダーで、6月のインターナショナルドリームカップ優勝などに貢献している。だが、U-17日本代表がU17アジアカップで優勝したことは刺激に。メンバーは同期の高校2年生が中心で、先輩MF宮川大輝(G大阪ユース)も早生まれとしてアジア制覇を経験したからだ。

「自分の学年がアジアカップで優勝して、活躍していてめちゃくちゃ悔しかったですし、テレビ全体で応援されているのは羨ましいと言うか、めちゃくちゃ悔しかったので、ワールドカップは自分が応援される側になりたいなと思います。一個上の代表(U-17日本代表)も仲良い選手ばかりなので、早く追いつくというか、上に上がっていきたい」と強い気持ちで今回の活動に臨んでいる。

 U-17日本代表のボランチのポジションは、先輩の宮川含めて激戦区。今回、新潟合宿初日に活躍したMFは国際ユースin新潟でもアピールを続けることができるか。「コーチングしながら守備に行けるというのは結構一個上の代でも長けているというか、自信を持って言えることなので、そこは強みです」という武器を、U-17ワールドカップ出場国のベネズエラやニュージーランド相手に発揮する意気込みだ。

 ボランチのポジションで結果を残すことも貪欲に求めていく。「今日、結果出しましたけれども、ボランチで点を取れるとかアシストできるというのは簡単に言えますけれども、(実際は)なかなか難しいことで、今日それが出せたのは次に繋がる」。自発的に行動し、強みを全力で出して結果も。そして、チャンスを勝ち取り、U-17ワールドカップで「応援される側」になる。

(取材・文 吉田太郎)

●U-17ワールドカップ2023特集ページ
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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