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爆発的な突破を「世界でも負けない武器に」。U-17日本代表MF小竹知恩(清水ユース)は攻守で進化を示す

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U-17日本代表MF小竹知恩(清水ユース)は爆発的な突破など武器を発揮し、守備でも貢献することを目指す

[9.12 練習試合 U-17日本代表 4-1 U-17北信越選抜]

「自信があります」という破壊力を世界相手に示し、守備でも貢献する。U-17日本代表は練習試合2本目から出場したMF小竹知恩(清水ユース)が、存在感のある動き。爆発的なスピードで左サイドを2度、3度と突破し、ラストパス、シュートへと持ち込んでいた。

「左サイドは結構自信があって、日本では負けないスピードだったりは武器であるので、そこはしっかりとアピールしていきたい」。DFの外側からでも一気に追い抜いて前に出るスピードとコンタクトの強さ、破壊力は自信を持つ武器。ユース年代では簡単には止まらない。

 この日も警戒される中で駆け引きし、自分の活きるスペースを創出。際のところでマイボールにできる力も発揮したMFは、味方にも上手く活用してもらいながら、迫力を持ってゴールへ迫っていた。

「自分の武器であるスピードはきょうもしっかり出せて、最後の質というところでクロスだったりシュートのところで惜しいシーンも作れた。でも、その後決め切ったり、クロスでしっかりアシストできたり、最後の質というところできょうは足りなかったかなと思います」

 U-15日本代表候補時代からその攻撃力には定評があったが、守備面などが課題に。この日も相手にプレスをかけることを続けていたが、本人はボールを奪えなかったことを悔しがる。それでも、U17アジアカップメンバーから落選し、大会の映像を見る中で意識変化したMFは攻撃面でコーチ陣からも評価される動き。「自分もここ(アジアや世界での戦い)に行きたいし、行かないといけないなと思った」と自分を見つめ直して取り組んできた成果を発揮してきている。

 最大の武器であるドリブル突破のコツを掴み、「形が分かってきた」。8月のBalcom BMWカップ(広島)でもU-17ウズベキスタンとの最終節で先制点をアシスト。これまでに比べて自分の強みであるドリブル突破、抜け出しの回数を増やし、アシストにも結びつけていた。

「自分も広島では結構手応えがあって、フランス(遠征、9月)に行きたいという気持ちがあったんですけれども、残念ながら行けなくて、めちゃくちゃ悔しくて、自分のチームの(西原)源樹や龍(矢田龍之介)が行っている。(でも、)ワールドカップがあるので、この合宿でしっかりとアピールしようと切り替えてきました」

 自分はまだ足りない、と理解して取り組んできたMFは、今回のU-17日本代表活動、国際ユースin新潟に強い意欲を持って参加。まずは初日にアピールしたが、攻守両面でもっともっと自分に質や量を求めていく。

「自分は特長の攻撃のところでスピードだったりは世界に負けない武器という風に強化して、やっぱり代表で求められるのは守備がベースなので、そこができないといけないと思う。(そして、)課題の一つなんですけれども、得点を取るというところでしっかりとアピールしていきたいなと思います」。大きなポテンシャルに加え、攻守で進化していることを示すこと。U-17ワールドカップ出場国であるベネズエラやニュージーランドが出場する国際ユースin新潟で結果を残し、U-17ワールドカップメンバー入りへ前進する。

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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