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U-22日本代表がパリ五輪アジア一次予選突破! 第3戦スコアレスも2勝1分でGL首位確定、来年4月の最終予選へ

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パリ五輪のアジア一次予選を突破したU-22日本代表

[9.12 U23アジア杯予選GL第3戦 日本0-0バーレーン マナーマ]

 パリオリンピック世代のU-22日本代表は12日、AFC U23アジアカップ カタール2024予選のグループリーグ第3戦でU-22バーレーン代表と対戦し、0-0のスコアレスドロー。この結果グループリーグ首位を確定させ、来年4月にカタールで行われるU23アジア杯出場が決定した。

 2連勝でグループ首位に立つ日本。今大会では11組のグループリーグが行われ、各組首位と各組2位の成績上位4チームがパリ五輪アジア最終予選を兼ねるU23アジア杯に出場できる。U23アジア杯で上位3チームに入れば、パリ五輪行きが確定する(4位の場合はアフリカとのプレーオフに回る)。

 第3戦バーレーン戦で引き分け以上だと、日本のグループ首位が決定。逆に敗れると、2位または3位になる可能性も残されている。負けられない大一番で日本は先発9人を変更。4-3-3の布陣で、GKは3試合連続で鈴木彩艶(シントトロイデン)、4バックは左からDF大畑歩夢(浦和)、2戦連続先発のDF木村誠二(FC東京)、DF西尾隆矢(C大阪)、DF内野貴史(デュッセルドルフ)。アンカーにMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、左インサイドハーフに三戸舜介(新潟)、右インサイドハーフに松木玖生(FC東京)。前線3枚は左からMF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、FW細谷真大(柏)、MF山田楓喜(京都)となった。

 勝利を目指す日本は、序盤から左サイドの斉藤にボールを託し、果敢に攻める。相手をワイドに広げると、中央からの攻撃に切り替えていく。前半8分には木村が最後方から縦パスを入れ、細谷がチップキックで逸らすと、最後は松木がゴールに迫る。しかし相手GKにセーブされた。

 日本は得意のセットプレーでチャンスを作る。前半17分、右CKを山田がショートコーナーで始め、三戸とのリターンからクロスを上げる。ファーサイドの木村がヘディングシュートを放つが、相手GKにキャッチされる。同21分、22分には右サイドの内野、山田、中央の松木と細谷の好連係から敵陣PA内に進入。だが、相手GKの飛び出しに遭い、決定機を決め切れない。

 前半29分、流れを変えたい松木が藤田の縦パスから反転して左足シュート。渾身の一発はゴール枠内を捉えるが、相手GKの好セーブではじかれる。その後もゴール前まで持ち込む日本だが、1点が遠かった。前半終盤になると、逆に相手のカウンターの場面が増えていく。攻防を繰り返しながら、スコアレスで後半に折り返した。

 日本はハーフタイムで交代カードを一枚切る。斉藤に代えてMF鈴木唯人(ブレンビー)を投入。4-2-3-1の布陣で、藤田と松木がボランチでコンビを組み、2列目が左から鈴木唯、三戸、山田となった。

 相手の攻撃をしのぎつつ反撃したい日本だが、敵陣に入れどゴールネットは揺らせない。後半17分に2枚替えし、松木と山田を下げ、MF山本理仁(シントトロイデン)とMF小田裕太郎(ハーツ)が入った。同27分、中盤でボールを奪った日本が決定機。藤田と細谷の連係で敵陣PA内に入ると、最後は鈴木唯がPA中央でカットインから右足シュート。コースを狙いすましたが、ボールは右ポストに直撃した。

 日本は後半30分に三戸を下げ、第2戦でゴールを決めたFW藤尾翔太(町田)を出場させる。さらに45分には大畑に代えてDF畑大雅(湘南)を入れる。終盤には猛反撃も受けたが、両者決め切れずに0-0で試合終了となった。

 グループリーグを2勝1分で終えた日本はグループ首位が確定。パリ五輪への第一関門を突破し、U23アジア杯出場を決めた。

(取材・文 石川祐介)

●AFC U23アジアカップ2024予選特集ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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