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なでしこジャパンが“新システム”でアルゼンチンを8発圧倒!! 長谷川&清家2Gに田中、高橋、杉田、植木もゲット

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なでしこJが快勝を収めた

[9.23 国際親善試合 日本 8-0 アルゼンチン 北九州]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は23日、北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州)で国際親善試合を行った。今夏の女子ワールドカップにも出場したアルゼンチン女子代表と対戦。8-0で快勝した。

 女子W杯をベスト8で終えたなでしこジャパンは、世界の強豪国を圧倒した自信と勢いを持って再出発。池田太監督は10月に控えるパリ五輪アジア2次予選に向けて、これまでの3-4-2-1の配置から変更し、新システムとなる4-3-3を採用した。

 ゴールマウスにはGK平尾知佳が立ち、最終ラインは左からMF遠藤純、DF南萌華、DF高橋はな、DF清水梨紗の4枚。アンカーの位置にDF熊谷紗希が入り、その前にMF長野風花とMF長谷川唯が並んだ。左のウイングハーフにMF宮澤ひなた、右にMF猶本光。先頭はFW田中美南が任された。

 試合は立ち上がりから日本がボールを握ると、開始2分でゴールネットを揺らした。新システムでも同様に前線からプレッシャーをかける日本は、田中がペナルティエリア右付近で相手のボールを奪ってそのままシュート。ゴール左に決めて先制に成功した。

 さらに日本は前半9分、遠藤が左サイドで相手のボールをカットすると、すぐさま近くの宮澤へ。ゴール前にあげたクロスに田中が飛び込むと、後ろから相手選手に倒されてペナルティキックを獲得した。このPKを長谷川がゴール右隅に決めて追加点。幸先良くリードを広げた。

 反撃に出たいアルゼンチンは前線のFWマリアナ・ラロケッテを狙ってボールの前進を図るも、3列の守備網を敷く日本に苦戦。ゴールが遠いまま日本の猛攻に耐える時間帯が続いた。

 日本は前半24分に田中、長谷川、宮澤が怒涛のシュートでゴールに迫るも、決めきることができない。それでも同25分、左サイドのコーナーキックが跳ね返されると、ボールを回収して同サイドから攻撃。遠藤のクロスに高橋がダイビングヘッドで合わせてチーム3点目を決めた。

 日本は前半28分、猶本のフリーキックがゴール左のポストに直撃。攻撃の手をさらに強めると、同39分に追加点を挙げた。センターバックの高橋から縦パスが入ると、田中が反転からパス。そのボールを長谷川が持ち込んで冷静にゴールネットへ突き刺した。

 前半終了間際には宮澤と田中に決定機が訪れるも決めきれない。4点リードのまま後半へと折り返した。池田監督はハーフタイムで2枚替え。田中、猶本に代えてFW植木理子、MF杉田妃和をピッチへ送り込んだ。

 後半も日本が主導権を握ると、ほとんどの時間を相手陣地でプレー。攻撃の機会をうかがいながら、ボールを丁寧に繋いだ。後半11分には、左サイドで得たコーナーキックからチャンス。遠藤が入れた鋭いボールを熊谷が頭で叩いたが、枠を捉えることはできなかった。

 日本は後半14分、右サイドからドリブルで切り込んだ杉田の浮き球に遠藤がヘディングで合わせるも、ここはGKバニナ・コレアがストップ。同15分には選手交代を行い、宮澤、長野を下げてMF清家貴子、MF林穂之香を投入した。

 すると、交代で入った2人がいきなり起用に応える。日本は後半16分、熊谷がペナルティエリア手前にいた植木にボールを入れると、相手選手に奪われたところを林が奪取。混戦でもつれてシュートに持ち込むことはできなかったが、ルーズボールを清家が押し込みゴールネットを揺らした。

 さらに日本は後半21分、自陣真ん中付近でパスを受けた清家から前線にロングボールが入ると、抜け出した杉田がそのまま持ち運んで落ち着いて6点目。同25分には遠藤に代わってDF三宅史織がピッチに入った。

 後半33分には植木がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。自ら決めてリードを7点に広げた。同40分には熊谷を下げてMF三浦成美を投入。日本は最後までアルゼンチンを圧倒すると、後半アディショナルタイム2分に清家が加点し、8-0で勝利した。

(取材・文 成田敏彬)

成田敏彬
Text by 成田敏彬

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