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なでしこJの強みを活かす“新布陣”…アンカー起用のMF熊谷紗希「普段通りできた」

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MF熊谷紗希

 なでしこジャパンの頼れるキャプテンが、新たなポジションで再出発を果たした。MF熊谷紗希(ローマ)はこの日、女子W杯後初の公式戦となったアルゼンチン戦に4-3-3のアンカーで先発。これまでは最終ラインの要を務めてきたが、チームの強みでもあるMF長谷川唯とMF長野風花のインサイドハーフコンビの攻撃力を活かすべく、一列前でチームをまとめ上げていた。

 試合後、フラッシュインタビューに応じた熊谷は「自チームでは経験あるポジションなので普段通りできた。求められていることは守備の安定感だと思うので、そこを意識してプレーした」と述べ、UEFA女子チャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトルを獲得したリヨンでプレーしていた“本職”回帰に手応えをのぞかせた。

 また停滞した時間帯の試合運びにも「焦らずに引いてくる相手をどう崩すか、タイミングを伺いながら、ボールを動かしながら得点を重ねられたのでよかった」と前向き。「まずはたくさんのゴールを取れたこと、勝てたことが嬉しい」と素直な喜びを口にした。

 10月には来年夏のパリ五輪に向けたアジア予選がスタート。前回の東京五輪は自国開催のため予選に参加しておらず、前々回のリオ五輪では予選敗退に終わったため、3大会ぶりの突破を目指す大会となる。熊谷は「オリンピックに向けた厳しいアジアの戦いがあるので、チームとして一つ一つ積み上げたい」と意気込みを述べ、「そういう意味でも大事な対外試合なので勝てて良かった」と勝利の価値を強調した。
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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